見てしまいましたよ。「半沢直樹」。最後どうなるか、食い入るように見てしまいました。面白かったですね。テレビドラマですから、そんなにネガテイブなものにはならないだろうとは思ってましたけど、完全勝利。正義は負けませんでした。
だからどうということではないんですけど、テレビドラマはほとんど見ません。理由は時間がないということに尽きますね。ライブがある時は帰りが遅いですし、だからと言って録画してももっと時間がない。
「半沢直樹」にしても先々週か、大阪に行った時にたまたまテレビをつけたら、その時間だったからですね。視聴率の高い事とか評判というか、噂は知ってましたけど、もし、あの時やってなかったら自分から見てはいなかったでしょう。
その、たまたま見た時は結構、驚いたんです。あの出演者の大袈裟で大時代な演技。これも色んなところで語られてますけど、歌舞伎みたいな芸風になってる。ストーリーはシリアスな社会派で、演技派漫画チックなオーバーアクション。何だこれ、という感じでした。
テレビドラマのシリアスさは、どこか過剰にシリアスになろうとするイメージがありましたけど、それを逆手にとってむしろ荒唐無稽に近いくらいにデフォルメする。エンタテインメントだなあと思いました。
ドラマ知らずの人間がこんなこと言うのは的外れで、そういうドラマは色々あるんでしょうけど、あんなふうに分かりやすい勧善懲悪ドラマだと思ってなかったんです。しかも相手が「巨悪」。現実にもありそうなストーリー。政治ドラマにも思えました。
こういうこと、実際にあるだろうけど、絶対にこうはないだろうな、と誰もが思ってしまうのが今の空気でしょうし。ああいう「巨悪」を懲らしめるというドラマは時代劇の王道パターンだと思うんです。「大岡越前」とかね。
そういう時代劇は手堅い視聴率を残すというのが過去の例だった。庶民がそういうドラマを見て多少の留飲を下げる。それが現代劇で、しかも一番ありそうな設定というのが人気の理由だったんだろうな、と思います。
あのドラマがあれだけ数字を稼ぐのは、今、それだけ社会が鬱屈しているからだろうな、と分かったことを言ってますが(笑)。でも、面白かったです。人気のあるものには理由がありますね、
というわけで、正義の歌。何でしょうね。尾崎豊さん「Bow!」を。”鉄を喰え、飢えた狼よ、死んでも豚には食いつくな”。正義と反抗の歌。若すぎるかな。じゃ、おやすみなさい。