というアルバムがあるんです。90年7月7日発売。90年代最初の七夕様。今年が30周年ということで30周年盤が出ます。それにつけるライナーノーツを書くことになって作業をしてました。時間かかってます(笑)。
時間がかかっている理由は、一つ。僕の集中力。何ででしょうねえって、言うまでもないか。年のせい(笑)。資料が頭に入らない。入っても覚えられない。つまり、入れたつもりが全然入ってない。そして、考えがまとまらない。
勢いで書けなくなってるんですよねえ、というようなことを書いてもしょうがない(笑)。のろのろしながらでも時間をかけてやるしかありません。美里さんのアルバムの30周年盤は4作目か。毎回書かせて頂いてます。そう言ってもらえるうちが花です。
でも、改めて色んな事を思わせてくれるアルバムなんですよ。89年から90年。平成元年から二年。バブルの絶頂期。その頃の東京の女の子、ガールズロックの華やかさや溌溂とした躍動的な若さ。23歳の美里さんはそんな時代のシンボルのようです。
89年、美里さんは7月に西武球場を二日間。二日目に雷鳴と豪雨でコンサートが中断されるというハプニングがありました。11月にはそのリベンジで東京ドームで「史上最大の学園祭」というコンサートを成功させてます。
そんな自信と勢いに溢れているアルバム。その頃の東京が記録されているアルバム。今年の東京の閉塞感は皆無。そういう意味で時代の変化を感じさせてくれます。同時に、ヴォーカリスト・渡辺美里の無敵感にも圧倒されます。
当時、彼女が口にしていた言葉を借りれば「全身歌うたい」。今、こんな風に真っ向から堂々と歌い放つ、歌いきれる女性はいないでしょうね。というようなことを書こうと思ってはいるわけですが、時間、掛かってます(笑)。
シルバーウイークなんですってね。他人事(笑)。でも、吉祥寺の本屋さん「ジュンク堂」に行かなければいけなかったんですが、街には解放感が溢れておりました。二週間後、どうなってるでしょうか。
というわけで、曲ですね。美里さんの「虹を見たかい」。作曲は岡村靖幸さん。二人の個性が見事に一体になってます。あの曲がテーマのFM TOKYOの彼女の同名の番組の構成をしていた記憶があります。じゃ、お休みなさい。