無事に終わりました、って毎日同じようなことを書いております(笑)。でも、そういう感じなんですよ。一日が終わるとホッとする。気分的なものだけじゃなくて、身体的にもそういう感じになりますね。今日も35度。直射日光が怖いです。
で、FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」9月の特集、佐野元春さん。23日に「MOTOHARU SANO GREAT SONGS COLECTION・1980~2004」と「THE ESSENTIAL MOTOHARU SANO&THE COYOTE BAND」が出ます。これは昨日も書いたか。
そのアルバムを使って彼の40年を辿り直してみようという一か月。今日は、一週目と二週目、80年代を振り返りました。改めて、その10年。特に83年以降の動きには驚きを禁じえません。その当時もそう思ってましたけど、今から振り返るともっとそういう風に感じます。
よくこんなことが出来たな、という果敢な行動力。83年に単身ニューヨークに渡ってアルバム「VISITORS」を作り戻ってからはツアーを70本。自分のレーベル”m’s factory”の発足や手作り雑誌”THIS”の創刊、ポエトリーリーデイングのカセットブックの制作もありました。
86年のアルバムが「カフェ・ボヘミア」。ボヘミアン。発売後にやはりツアーを70本行ってロンドンに長期滞在、アルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」を制作。88年から89年という変わり目を海外から見ていた。ロンドンの音楽状況を踏まえつつオリエンタルなロックを完成させた。
そこまでで二週分ですね。こんなに密度を濃くしてしまって、果たして40年辿れるのか。佐野さんもそう言ってました(笑)。四週の月じゃなくて五週ある時にすればよかった、というのは後の祭りです。彼はラジオのプロですからね、緊張感がありつつ楽しい会話でした。
で、マイクなんですよ。収録はいつものスタジオじゃなかったんです。理由を聞いたら、佐野さんがそのスタジオはマイクが合わない、好きなタイプのマイクじゃないから、ということでした。そのマイクのあるスタジオでの収録だったんです。
そのマイクに驚いたわけです。音が良かった。僕は歌い手でもDJでもないんで、マイクの良しあしを語る知識は皆無なんですが、これでも20年くらいはラジオでしゃべってますからね。気持ちのいいマイクかどうかという判断はあるわけです。
経験したことのない音でした。すごいなあ、と思ったのは自分の声がよく思えたんです。滑舌とか声色とかが気にならない。こんなことはなかったでしょう。マイクに対してのこだわり。40年のキャリアというのはこういうことなんだろうな、と思いましたよ。
でも、そういう器材的な知識は全くありませんし、どういうマイクなのかは、一応聞いてみたんですが、電車に乗ったら忘れてました。不慣れなことは聞いても頭に入らないんだなと思いました。メモをするほど緊急性があるわけではないですしね。
とは言え、ほんのちょっぴりですけど、自分の声に自信、までいかないか。そんなに捨てたもんじゃないかもしれないと思ったのも確かでした。いつもはそうじゃないんです。自分のラジオを聴かないのもそれですね。これでよく務まってるよなあ、と思うことの方が多いです。
確かに高そうなマイクでした(笑)。こういうこともあった、ということで。明日はJFN「MUSIC TIMELINE」の収録。ゲストは美里さんの事務所の社長さん、関野一美さん。30年以上前から存じ上げてますけど。インタビューとか取材するのは初めてです。
明日も暑そう。今日より暑い。予想気温36度。どこまで続く暑さ攻め。というわけで、曲ですね。佐野さんの86年の曲「ヤングブラッズ」。”鋼のようなウイズダム、輝き続けるフリーダム”という一節が好きでした。今はもうそういう精神力はありません。「FREEDOM」は永遠に輝き続けて欲しいです。じゃ、おやすみなさい。