無事終わりました。面白かったですねえ。自分の音楽を冷静に的確に言葉にすることが出来る。25才とは思えませんでした。去年のインタビューより一段とアーテイストらしくなりました。妙に偉ぶったり構えたりしないで質問に答える、余裕を感じました。
ただ、言葉が端的で無駄がない分、余計な話がない。お愛想みたいに適当に調子を合わせているような会話がない。こちらの質問や感想も素直に聞いて、それが本人の意図とのずれがあったりすると、それもきちんと修正してくれる。
何しろ、曲を書くときは、詞も曲も一緒、今までに書いた手持ちの曲が何百曲という人ですからね。「この曲を書いた時の気持ち」みたいな通り一遍の質問は「覚えてない」で終わってしまったりする。作り手としての自分と、今歌う時の自分とが混同していない。
「裸の心」は3年前に書いた曲だと言ってましたからね。でも、3年前に出さなかったのは、「書いている自分」と「歌っている自分」が一致してなかったんでしょう。そういう意味ではセルフプロデユースが完璧なんでしょう。
今の彼女を象徴しているなあ、と思ったことがありました。レコード会社がサンプル盤につける資料というのがあるんです。去年のアルバム「瞬間的シックスセンス」の時には「Influence」という項目があって、ビートルズとか浜田省吾、石崎ひゅーいとか並んでたんです。
つまり、影響されたアーテイストですね。でも、今年は、そういう項目がなくなってました。そういう先入観を持たないでほしい、ということでもあるんでしょう。同じ土俵に上がった現役同士。こちらもそういう名前は敢えて出さないインタビューにしました。
難しいんですよね。インタビュアーが、そういう先輩の名前を出すときって、こちらはそういう人も知ってるんですよ、みたいな、どこか上から目線になる。それはフェアじゃない気がするんです。それぞれが同じ立場で作品を語るということにならないんではないか。
と言いつつ、アレンジが拓郎さんみたいに思えたとか、ちらちら名前も出してしまったんで、結局、そうなってしまったようにも思えますが。でも、「シンガーソングライター・あいみょんの今」という感じにはなっていると思います。
オンエアは9月の最終週と10月の一週目です。ちょっと先ですが。ありがたいことにインタビューを受けて頂けるアーテイストが重なって、そういう時期になってしまいました。貴重な全曲解説インタビューになってると思います。
今日も暑かったです。明日も暑そうです。後、しばらくの辛抱。明日は、大宮のNACK5と某航空会社の機内放送の収録で六本木。大宮から六本木、しんどそうですが(笑)。こういう夏は今年が最後になるだろうな、という感じです。
というわけで曲ですね。あいみょんのアルバム「おいしいパスタがあると聞いたから」からすでにシングルになっていた「ハルノヒ」。こういう伸びやかなポップスはうまいなあと思います。サビの気持ち良さね。僕は「サビキラー」と呼んでますが。フマキラーじゃないよ(笑)。じゃ、おやすみなさい。