すごいことになってますよねえ。2020年の8月6日。被爆75周年の夏。あの日は暑かった、と記録されてますが、何度くらいだったんでしょうね。暑い日、というのは、気温だけでなく、広島の街がさらされた原爆の熱線、という意味も含まれてるようにも思います。
前にも書いた記憶もあるんですが、小学校2年の秋まで千葉県の船橋にいたんですよ。家が映画館の数軒隣でした。終戦直後の木造家屋ですから、隙間だらけ。映画館もそういう状態ですから、映画の音がだだ洩れなんです。
今も覚えてるのは「原爆の子」という映画が上映された時、映画館から「熱いよお、熱いよお」という子供の悲鳴のような泣き声が聞こえてきたことなんです。あれ、何年ごろの映画なんだろう。今調べたら昭和27年8月6日公開とありました。1952年だ。浜田さんの生まれた年か。
僕は幼稚園か。家にいる時間が長かったんで、映画館から漏れてくる音を聞く機会も多かったことになりますね。その声が怖くて、夜眠れなかった記憶があります。映画は見てないと思います。怖くて見られなかった。
映画館に貼ってあったスチール写真くらいかな。それでも怖かった。「暑い日」というのは、そういう意味もあったんじゃないでしょうか。今年の慰霊祭には、半分も参加出来なかったそうです。慰霊も出来ない。コロナは、そういう非情な感染症なんですよね。
今、「報道ステーション」で安倍さんのスピーチを流してます。「被爆者の心に寄り添い」だそうです。「よく言うよなあ」という白けた感想。もうコロナにも関心はなくなったようにも見えますし。国会に顔も出さず会見も開かない。
昨日か、偉そうに話してると思ったら「敵基地攻撃能力の必要性」について。「コロナ」には逃げ腰で「ミサイル」には前のめり。保健所の機能強化には知らんぷりで軍事力増強には雄弁になる。その方が票になる、ということなんでしょうか。
松井市長さんがスペイン風邪について、第一次世界大戦中だったために各国の防疫の足並みが揃わなかったことがあれだけの流行につながった、という話をしてました。僕の祖父はスペイン風邪でなくなりました。
コロナは世界をどんどん分断してます。そのことが感染をより深刻なものにしている。中国はオーストラリアの独立機関による発生原因調査の求めに逆切れしてしまいましたし。各国の逆切れが戦争に発展しないとも限らない。瀬戸際の被爆75年に見えます。
何の話をしてるんだっけ(笑)。暑い、という話だ。明日、東京も36度だそうです。熱中症危険レベル。「LEGEND FORUM」の収録なんです。スタジオは渋谷。行きたくないなあ。熱中症、ほんとに怖い。コロナも怖いけど、熱中症も怖い。
というわけで、曲ですね。8月6日に作られたという浜田さんの曲。「愛の世代の前に」。「愛の世代」というのは、核兵器がなくなった後の世代。「コロナ後」の世代はどんな世代になるんでしょうか。じゃ、おやすみなさい。