満月でしたねえ。まん丸で金色。表面に何かが刻印されたような影もあって、それがメダルのように見えてました。金メダル。本来だったら、今ごろは、その数がいくつになったかとメデイアは大騒ぎしている時期なんでしょうね。
そんなお月様を見ながら、すごい夏になってるなあ、と思いつつ帰ってきました。去年の夏は、こんな灼熱の東京でオリンピックが出来るのだろうか、と懸念されていたのが嘘のよう。夢にも思わなかったというのはこういうことを言うんでしょう。
もっともオリンピックの競技には関心を持てても、メダル狂騒曲には距離を置いていたいなと思っていた方ですけど。東京を離れようかと思ったりしてましたからね。でも、行われるはずだったものが行われないというのは、虚しさもあります。
それにしても、です。史上もっとも陽が射さなかった7月。史上もっともライブが行われない夏、史上もっとも人に会わない夏、史上もっとも希望のない夏。”史上初”というのは、いくらでも出てきますね。解放されることがない分、嫌でも色んな事を考えてしまいます。
この先、どうなるんだろうか。今までみたいな、去年みたいな過ごし方が出来るんだろうか。自分の仕事に即していえば、以前みたいにコンサートを楽しめるんだろうか。もし、そうならないとしたら、この仕事をしている楽しみはどこにあるんだろうとか。
と言っても、オリンピックに出る予定だったアスリートの落胆を思えば、こんなことを口にするのもおこがましいですが。そこに一生を賭けてきた人もいるわけですからね。オリンピックが経済効果でしか語られないのもアスリートに対して礼を失してるようにも思えます。
全てが経済効果で語られてゆく。go to キャンペーンもそうですしね。一番守らなければいけないのは何なのか。自己責任という成り行き任せの無責任。今年の春から問題点は全く変わってないように思うのは僕だけでしょうか。
僕らはどこまで頑張れるんだろうか。人生の金メダルというのはあるのだろうか。でも、きれいなお月様でした。じっと見てると笑ってくれてるように思えたのは、僕の中にまだ希望があることの表われなのかも知れませんね。
というわけで、明日も暑そう。スタバの冷房がきつくてすぐに出てしまいました。客層、若いからでしょうね。僕ら、頭の先からつま先まで冷え込んでる冷え冷え世代(笑)曲ですね。金色の月と言えばこの曲。スガシカオさん「黄金の月」。10年前の曲とは思えません。じゃ、おやすみなさい。