松田聖子さんの代表曲ですね、「瑠璃色の地球」。1986年のアルバム「SPREME」の中の曲。彼女の全アルバムの中で一番売れたもの。でも、シングルカットされた曲はない、という稀有なアルバムでした。
シングルカットされてないんだけど、彼女の代表曲になってます。ベスト盤などには欠かせない曲。9月に出る40周年記念アルバムの先行シングルとして「瑠璃色の地球2020」が配信で発売になりました。
作詞はもちろん松本隆さん、作曲が平井夏美さん。陽水さんの「少年時代」も彼が共作してます。以前、インタビューしたんですが、母の葬儀だなんだで触れ忘れてました。スタジオ・ジブリの機関誌「熱風」の連載「風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年」の取材です。
平井夏美さんはペンネーム。実際は業界では知らない人がいない、名音楽プロデユーサー。大瀧詠一さんの盟友でした。86年当時はビクターレコードのデイレクター。松本さんが詞を書いて大瀧さんが曲を書いた森進一さんの「冬のリヴィエラ」とか手掛けられてます。
その次の細野さんが曲を書いた「紐育物語」とかね。松村明子さんの「イエローサブマリン音頭」もそうですね。そういう人が、レコーデイングの最後に松本さんから「書かないか」と言われて書いたのが「瑠璃色の地球」でした。
どういう気持ちで作ったかとか、松本さんからどんな希望があったのか、とか。松本さんが、何を託そうとして書いたのか、とかね。さっき、書き終えて送りました。先月、休載してしまいましたからね。締め切りはちゃんと守らないといけません。
さっき書いたのは聖子さんの「SPREME」「Strawberry Time」「Citron」という三枚について。世界に例のない成功を収めた作詞家と歌い手のコラボレーションのフィナーレ。連載もそろそろ後半です。
いきなり夏になりましたね。一気に30度超え。身体がついていきません。熱中症が怖い。冷水ポットは必需品です。ヨルシカの「盗作」というアルバムを聞きました。言葉が素敵なユニット。松本さんの血が入ってる感じでした。
というわけで、曲ですね。聖子さん「瑠璃色の地球」。希代の名曲です。じゃ、おやすみなさい。