じゃーん、2014年4月の番組放送開始から初の洋楽の特集。8月の特集はエルビス・プレスリー。ついに、ようやく、とうとう、色んな言い方が出来ます。いつかやってみたかったという念願の放送。一週目を収録しました。
二月連続の「ライブ盤」特集が、自分の見てきたライブを辿る、みたいな自分史的流れになってしまいましたからね。ここまで来たんだから、行くところまで行ってみよう、と思った次第。「番外編」としてお送りします。題して「全てはエルビスから始まった」。
意味は二つですね。ロックの歴史が始まったという意味と、自分にとってのポップスへの目覚めですね。もし、エルビスが出なかったら、ロックの歴史は動いてなかった、そして、僕もこういう仕事をしていなかった。そんな意味を込めてます。
初めて「ハートブレイクホテル」を聞いたのは1956年。小学校4年。何だこれは、という驚きから始まってます。その時は、それで終わってたんですが、中学生になって音楽を熱心に聞き始めてからは夢中になってました。高校の時は、エルビス一色、という感じでした。
初めて買ったレコードは「監獄ロック」の33回転EP。5曲入りシングル。映画「監獄ロック」の挿入歌。初めて買ったアルバムは映画「GIブルース」のサウンドトラック。10代の時に一番多く見た映画が「ブルーハワイ」でありました。
というような話も出来たらな、と思ったりしてるわけですが。あ、してしまいました。なぜ、エルビスだったのか、どこがかっこよかったのか、どんな歌を歌っていて、どういう影響力があったのか。そして、どんな人物だったのか。
ビートルズがあんなに研究家がたくさんいて、様々な角度から語られているのに比べて、エルビスは忘れられてないか、という素朴な疑問もありました。もちろん、ビートルズは4人ですし、情報量も4倍。曲もオリジナルですから音楽論、作品論にもなる。
エルビスは歌手ですからね。作品論や曲を通した人物論が出来ない。語られ方が違うのは当然ではあるわけですが、でも、好きだった人間にとっては少し寂しい。今年が没後45回忌ということもあっての企画。でも「J-POP」の番組ですからね、おそるおそる、お伺いを立てました。
「どうぞ」というありがたい返事をもらって実現しました。何度も言いますけど、やってみたかったんですよ。クラブで「エルビスナイト」みたいなものとかね。でも、クラブという年じゃありませんし。そういう機会はもうないかな、と思ってたり。
自分の中では「最初で最後の番外編」という暗黙のキャッチもつけてます。5週間ありますからね。名前は知ってるけど、という方には新鮮な特集になるのではないか、と思ってます。一週目は1956年と1957年。ものすごい昔(笑)。
どんな年だったか。東海道本線が全線電化したのが1956年。でも、そんな昔の歌とは思えないでしょう。楽しみにして頂けると嬉しいです。というわけで、曲ですね。最初に買ったアルバム「GIブルース」の中の曲。「ポケットが虹でいっぱい」。YMOもカバーしてました。虹が見たい。暖かい、優しい曲です。じゃ、おやすみなさい。