何とか一段落しました。GLAYのファンクラブ「HAPPY SWING」のメンバー4人インタビュー。5月のデビュー日の前にリモートで行ったインタビューですね。それぞれ45分。字数は5000字、ってそんなことまで書かなくていいか(笑)。
インタビュー記事は、起こすのに時間がかかるんですよ。つまり、インタビューの内容を文字に書き起こすんですね。これに時間がかかる。その作業は自分でやらないで、他の人にお願いするというライターもいるんですけど、人気バンドですからね。あんまり他の人には聞かせられない。
自分でやるしかないんです。実際に原稿を書く時間の何倍もかかる。しかも処理能力が落ちてますからね。何度も同じところを聞き直さないと文字に出来ない。インタビュー自体は、25周年の締めくくりがこんな風に思ってもなかった形で終わることも含めた率直な話が聞けました。
で、フーフー言いながら原稿にしました。某機内放送の台本も書いたし。足元がよれよれになりながら、何とかゴールした感じです。気分は最後の御奉公。まだ最後じゃないですけど(笑)。でも、コロナの後までやれるかなあ、という気分になってるのも確かなんです。
こんな状況がいつまで続くんだ、これは本当に終わるのか。やってらんねえよ。前置きが長くなりましたが、矢沢さんの発言はストレートでしたね。「これじゃ、みんな喰えない」。矢沢さんもツアーを中止にしましたからね。彼は実業家ですし、会社もいくつも持ってる。従業員もいる。
ライブがなければ会社も回らない。みんな「喰えない」。彼は、今までやってこなかったライブ映像の有料配信に踏み切りました。有料の配信ということで言えば、無観客ライブを有料配信するよりもコストはかからないでしょうから効率はいい、ということになりますね。
でも、「喰えない」という言葉がリアルに聞こえるのは矢沢さんだからでしょうね。あれだけのスーパースターになっても不自然に聞こえない。自分の言葉になってる。そういう時期が長かった、そこから這い上がってきた「成りあがり」ならでは。
彼も「喰えない」ところから初めてライブ、ツアーで「喰える」ようになってきたわけですし。ソロになってすぐは年間120本やってましたよね。しかも会場を貸してもらえないという逆境の中で這い上がってきた。だからこそ「喰えない」という危機感も人一倍なんだと思います。
その規模こそそれぞれでしょうけど、みんなそうなってる。それなのに勤給事態宣言も解除されて、ステップ何とかも3になって、県をまたいだ移動も解禁されて、もう休業補償のことなどどっかに行ってしまった感じです。
結局、なし崩しでなかったことになってしまいそうな気配。「喰えない」人は、淘汰されても仕方ない、という空気になってゆくんでしょう。それなのに国会は閉会。後は民間に押し付け。みんなどこまで持ちこたえられるか。祈るような思いです。
GLAYも25周年のドームツアーは中止、12月に札幌ドームがありますけど、「どうなるかなあ」というのが今の心境のようでした。もし、出来たらみんな泣くだろうな、というのはきっとそうなると思いますよ。
プロ野球は明日から開幕。無観客試合。でもなあ、コンサートで無観客はどうなんだろうなあ。もし、来年もこんな状況だったら、僕は引退かなあ、とふっと思ったりする今日この頃であります。明日は、渡辺美里さんのインタビュー、対面です。何か嬉しい(笑)。
やっぱり僕は”人”が好きです。というわけで矢沢さん。こういう旅は過去のものになるんでしょうか。「トラベリン・バス」を。じゃ、おやすみなさい。