片仮名で「ラプソデイー」。RCサクセションの1980年月5日に出たライブアルバム。1980年4月に久保講堂で行われたライブの模様を収めたもの。70年にフォークトリオとしてデビューした彼らがロックバンドとして脚光を浴びる事になったエポックメイキングなライブでした。
6月5日発売か。40年前の昨日ですね。彼らの第二のデビューアルバムと言っていいでしょう。で、2005年に改めて出たのが「NAKED」です。仕事場で、スーパーで買ってきたお弁当を食べながら聞いておりました。
FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」を今、ライブ盤月間として放送してるんですけど、そこで使おうかなあと思いながら。実は、NAKEDは聞いてなかったんです。これが凄かったです。感動的。これぞRC、これぞライブアルバムという感じでした。
「NAKED」というのは、そのまま、レア盤ということですね。ビートルズの「LET IT BE」が先鞭をつけてくれたやり方。スタジオでの演奏に色々音をかぶせたり加工したりしたものを取り払ったもの。「LET IT BE」は、まるでスタジオで聴いているような臨場感がありました。
RCの「RHAPSODY」も、ライブ盤として発売されたんですが、ライブ盤という感じがしなかったんです。どっか物足りなさがあったのも事実でしたが、「NAKED」は違いました。曲目も全曲、まさにライブ。会場で聞いている気分になれる生々しいものでした。
80年4月5日、久保講堂。あの日、会場にいたんですよ。キテイのプロモーターからRCがとんでもないことになってる、という話を聞いたのは79年の暮れくらいかな。浅草の国際劇場でやっていた「ニューイヤー・ロックフェス」でそれを目の当たりにしたんだ。
で、久保講堂でした。お客さん、1000人少しじゃないかな。小さい会場ですよ。細かいことは忘れてました。でも、盛り上がった記憶はあったんです。「NAKED」は、それを思い起こさせてくれました。これ、番組で流そう、と思いました。
どうして、「NAKED」を出そうと思ったか、アルバムに「NAKED」の発案者、オフォイスオーガスタの顧問、森川欽信さんが書いてました。ペンネームで「GOTTA!忌野清志郎」という
名著を書いている人ですね。
RCを50年前から見ていて、実際にキテイ・レコードのデイレクターとして関わっていた人。彼の書いているものも説得力充分でした。これぞライブ盤。一日2枚から3枚をご紹介しようと思ってるんで、この「RHAPSODY」と何を組み合そうかと思ってます。
ライブ盤特集、6月なんですが、到底紹介しきれません。選ぶのが楽しい(笑)。原稿を書きながら、気分転換に聞いてます。学生みたいだけど。同じか。というわけで、曲ですね。RC、「いい事ばかりはありゃしない」を。これはかけます。じゃ、おやすみなさい。