タイトルですからね、敬称略。松田聖子さんの特集。今年がデビュー40周年。5月は4週間なんで、40周年40曲という特集。明日は前半二週の収録です。通常ならゲストをお招きして、ということになるんですが、こういうご時世ですからね。一人でやろうと思ってます。
外出自粛ですし、ゲストの方にスタジオに来ていただけますか、とも言えません。スタジオが完全防備かと言われると自信もありませんし、僕が感染してることもあったりする。こういう機会だから出来ることもあるだろうな、という企画です。
じゃあ、ゲストをお願いしようと思っても、40年を語れる人はいるんだろうか、とも思いますし。本人に出て頂けるわけもない。一人だから出来る、と言っていいでしょう。聖子さんの特集は二回目ですね。
5年前、35周年の時に、当時BayFMでやっていた「MIND OF MUSIC~今だから音楽」で特集して以来。でも、4週ですからね。しかも40曲。全部選ばないと前半も後半も分けられません。一日中、聖子さん漬けでした。楽しかったです(笑)。
まあ、40年と言っても松本隆さんと組んでいた80年代が中心になることは間違いないです。アルバムアーテイストとしての実績、功績は、松本さん抜きでは語れませんし。松本さんへのインタビューもしてます。ジブリの「熱風」でも書いてるんで、多少の知識はあります。
松田聖子というのは、どんなアイドルだったのか、何を歌ってきたのか、そこからどう成長していったのか、というのが大雑把なテーマになるでしょうし、それにあった曲を選ぶことになりそうです。そうです、じゃなくて、選びました。
この間、JFNの「MUSIC TIMELINE」で聖子さんを発見したCBSソニーのデイレクター、若松宗雄さんにも話をお聞きしました。そういうことが生きてきそうです。前半二週というのは、84年のアルバム「Tinker Bell」までになりますね。
聖子さんと80年代。密接です。80年代そのものと言っていいかもしれません。70年代の重苦しさから解放された80年代。ユーミンが「サーフ&リゾート」で歌ったリゾート文化、女性の一人旅が当たり前になっていった自立の時代のヒロイン。そんな話をしながら、になると思います。
5月の風のような、5月の空のような、5月の光のような特集になれば。こんなご時世だから彼女のあの声が癒しになれば、と思ってます。スタジオの消毒もお願いしました(笑)。笑い事じゃないか。というわけで曲ですね。
聖子さんの曲の中で「東京」が出てくる歌。ないかなあと思ったら、ありました。「赤いスイートピー」のカップリング「制服」。卒業ソングの定番。クラスメイトのあなたがくれた手紙の住所として出てきます。
もう一曲、アルバム「Canary」の中の「Wing」。わがままで半年間暮らしたアメリカで暮らして戻ってくる飛行機の中の歌。”Tokyoの灯り”が歌われてます。どっちかなあ。卒業ソングという年じゃないですからね。海外から戻ってくる時に上空から見たTOKYOの灯り。そんな旅が出来る日が来ることを願って。じゃ、おやすみなさい。