昨日のことですが、って今ごろ書いてどうする、ですけど(笑)。来年のことを言うと鬼が笑うんだとしたら、昨日のことを書こうとするとどうなるんでしょう。鬼が怒るかな。そんなつまらないことするな、とかね。怒鬼。どっきどき。突起時。勃起時。失礼しました(笑)。
で、昨日ですよ。”東京は持ちこたえられるんだろうか”と書いた時、当然、頭の中に浜田さんの「東京」が浮かびました。”いつまで君 持ちこたえられる”というあそこですね。でも、選べなかったんです。そういう気分になれなかった、というんでしょうか。
あの歌は、沢田研二さんの「TOKIO」に対してのアンチテーゼとして書いた、という話がありました。発売された時は、そういう意図も定かではなかったんで、東京に対してキツイ歌だなあと思ったりもしたんです。
もちろん、CMの中で無条件に未来都市を歌いあげるようなバラ色の未来なんてあるわけもないし、もっと色んな問題を抱えているわけで、これが今、必要なロックだよな、と思ってもいましたけど。ますます、そうなっているという印象もありますし。
この間のツアーで歌われた時は、未来への警鐘、という意味でよりリアリテイを持ってましたからね。ただ、ここまで事態が深刻になってしまうと、”持ちこたえられるか”とは歌いにくい感じもしたんです。あ、僕が歌うわけじゃありませんけど(笑)。
歌ってそういうものなんでしょうね。その曲がいい曲かどうか、という事とは別にどんな状況で聞くか、流れるか、ということで聞こえ方が変わってくる。浜田さんが、90年代当時、世の中が自分が歌っているような状況になったら、という質問に「ラブソングを歌います」と言ってたのを思い出します。
ラジオの役割が変わってくるのかもしれませんね。震災の後に、ラジオの存在が再認識されたのと似ているかもしれません。しばらく東京の歌にしようかな。こういう曲はどうでしょう。小田さんの「東京の空」。ずっと笑顔でいられますように。じゃ、おやすみなさい。