FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の4月の特集です。耳慣れない名前でしょうね。A&Rという言葉も日本ではそんなに使われてません。アーテイスト&レパートリーというのが正式な名称です。レコード会社の職能の一つです。
端的に言うと、アーテイストの発掘や育成、音源の制作や宣伝、アーテイストのマネジメントまで関わる。普通、制作とか宣伝という形で仕事は分かれますが、そういう全部に責任を持つという仕事ですね。日本の組織は、そういう分業が多いですけど、アメリカは、むしろA&Rが主流でしょう。
近藤さんは、79年にアルファーレコードに入社、YMOや吉田美奈子さん、シーナ&ザ・ロケッツやブレッド&バターを手掛け、80年代に東芝EMIに転身。清志郎さんや布袋さん、オリジナルラブや小沢健二さん、ユーミンや長渕さん、矢沢さんにミカバンドもやってましたね。
何と言ってもRCサクセションの「COVERS」とTIMERSもあります。東芝EMIからワーナーの常務で映ってからもコブクロやAIを発掘してデビューさせたり、坂本龍一さん、ユニバーサルに移ってからはエレカシとかね。キラ星のごとくメジャーアーテイストとヒットがある。
でも、管理職にならない。常務だったのに経営に回らない。生涯現場。2011年以降は、岡村靖幸さんの才能にほれ込んで、レコード会社をやめて個人事務所を立ち上げて、今は岡村さんのプロデユサー、デイレクター、マネージャーと全部やっている社長です。
多分、ここまで現場にこだわっているミュージック・マンはいないんじゃないでしょうか。昨日、63才になりました。彼の40年間と4月1日に出る岡村靖幸さんの新作アルバムという一か月。明日は、前半の二週の収録です。
桜、満開になりました。僕の住んでいるところは公園が多くて桜の名所。お彼岸も重なってますからね、一年に最も渋滞するのがこの連休。いつもの年よりも人出は少ないですけど、コロナ肺炎でひっそりという感じはないです。
やっぱり人がいないよりも普段ぽくていいなと思ったりしますよ。こういう日常が失われることのないように、と。インプラントの後がまだ腫れてるんで、流動食。早くお花見でビール、みたいになれることを。でも、お花見も自粛対象。花粉もひどい、なしですね。
というわけで、曲です。オリジナル・ラブの「朝日のあたる道 AS TIME GOES BY」を。アルバムは名盤「風の歌を聴け」。好きな曲でした。じゃ、おやすみなさい。