重なる時には重なるもんです。ひょっとしてそういうこともあるかなあと薄々覚悟はしていたんですが、本当にそうなってしまいました。いざ、そうなってみるとかなりのショック。ニュースで報じられていることが他人事ではなくなってしまいました。
5月に予定されていた台湾清華大学のライブラリーの寄贈セレモニーと、その後7月一杯開催されることになっていた展示会が延期になりました。理由は、言うまでもないですね。コロナ肺炎の防疫とそのために生じる準備不足を避けるということでした。
台湾は中国からの入国も厳しく制限してます。日本もそういう扱いになってるということなんでしょう。3月7日に行われる予定のBEGINの台北のライブも中止になってました。海外から日本を見る目は、これからどんどんシビアになってに違いありません。
特に、全国の学校が全部休校、みたいなニュースはすぐに世界に広がりますよ、ついに日本はそこまで来たか、と思われるでしょう。国内でも正確な情報が知らされてないわけですから、海外はもっと疑心暗鬼になる。完全な悪循環になってますよね。
やみくもみに危機を煽るよりも正確な情報。どこかどう危なくてどうすれば安全とか。具体的に伝えてほしい。責任を持つというのなら、どんな責任で、どう安心できるのか教えて欲しい。僕の延期は、何の損失も伴いませんけど、ライブを中止にすれば、その分は主催者とか出演者が被ることになるわけですから。
RADWIMPSの野田洋次郎さんが、ドームツアーを中止にした時には、自己破産も考えたりするとツイートしてようですけど、個人事務所みたいなところだとありえますからね。しかも、もっと小さな手弁当みたいな規模でライブをやっている人たちの方が多いです。
この先、とんでもない危機が待っているような気がして滅入ります。毎日滅入ってますねって、笑い事じゃないか。エンターテインメント業界、空前の混乱。それこそ誰が責任取るんだ、と言いたくなります。
総理大臣の会見を見ましたけど、あれは記者会見とは言えないよね。当然、事前に質問も通知していたでしょうし、先方にとって不都合な突っ込みは禁止でしょう。通り一遍の質問と、核心に触れない型通りの一方的な答え。会見という名の演説に思えました。
「日刊スポーツ」に興味深い数字が出てました。コロナウイルスの対策費用。人口560万人のシンガポールが6000億円、740万人の香港が3500億円、2354万人の台湾で2200億円、5000万人の韓国で2800億円。人口1億3000万人の日本は153億円だそうです。
もちろん、どこまでを対策費として換算するか、みたいなことはあるんでしょうけど、取り組みの違いは明白。どこまで本気なのか。海外は、そういうところも見てると思いますよ。つまり、僕らがそうみられている、ということですね。
嵐が北京公演を中止したのは中国が危険な場所だから、でした。これからは日本が危険だから来ないでほしい、と言われるのかもしれません。そういう中でどうやって平穏な時間を過ごせるか。何だか気が抜けたみたいで、今日も半日寝てました。これは(笑)、ね。
おかげで咳は少しずつ良くなってます。夜中に咳で寝られなくなることはなくなりました。睡眠に勝る薬はない。でも、そうとばかりはしてられません。明日は仕事場に行くつもりです。というわけで、曲です。RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」。どうなんでしょうか。じゃ、おやすみなさい。