二の舞の恐怖、というと大げさですが。一度あることは二度ある、という奴ですね。昨日に続いて、とっても個人的なお話。体調話ね。隊長ブーリバ、60年代のアメリカの映画にありましたけど、そういう話じゃありません。
昨日の夜、咳で夜中に目が覚めてしまってしばらく寝られなかったんですよ。去年、インフルエンザの後にかかった咳喘息を思い出させるような時間。去年前半の悪夢でしたからね。またやるのか、と思うとそれだけで寝られなくなる。
いつもより早く起きて、大宮のNACK5に行く前に、去年、お世話になった呼吸器科のある病院の開院前に並んで診てもらいました。まだ、そんなにひどくないですけど、明日から連休、来週は大阪ですからね。せめて薬でも、という感じでした。
去年、どんな薬を使ったか。「お薬手帳」というのが役立ちました。あれ、好きじゃなかったんです。好きな人なんているか、ですけど(笑)。「お薬手帳、お持ちですか」と言われると「僕は病人なんです」と気がしてくる。
でも、そうなんだから仕方ない。あのおかげで分かることもある。今日がそれでしたね。寝る前に飲むと夜中に咳をしない薬というのをもらいました。何だか病気や薬に詳しくなったりしてるんですよ。(笑)、じゃなくて(涙)ね(笑)。
そういう時、スマホ、役に立ちますね。もらった薬が、どういう効能で、どういう副作用があるかとか、すぐに調べられますからね。自分でやっておきながら、お医者さんはやりにくいだろうなあとは思いますけど。これは(笑)、ね。
昔みたいに、お医者さんは神様です、という感じじゃないですもんね。と書いておきながら、武漢のお医者さんは神様みたいなところがあります。自分の身がどうなっても厭わない。滅私、無私さに胸が熱くなりますね。
もちろん、ああいう事態になってしまったのは、色んな不手際とかがあってなんでしょうけど、そういう背景を踏まえるとなおさらです。同時に、そういう人たちを政治的に英雄扱いすることにも違和感を覚えたりもします。
何の話だっけ(笑)。お医者さん話だ。妙な話ですけど、お医者さんと作家が一番尊敬できる、という気持ちがどっかにあるのは確かですね。先生と呼ばれるにふさわしい人たち。人の命を守る人と、作品の命を作り出す人です。
もうずいぶん前ですが、東京医科歯科大学の非常勤講師というのをやってたことがあるんです。95年から2001年まで7年間やりました。教養課程選択コースの「芸術」ですね。「ロックの歩みと僕らの時代」というテーマでした。
お医者さんの卵が来ている大学ですからね。音楽と医療、みたいなことを出来るだけ意識しながらやってたんですが、その時、口にしたのが「お医者さんは身体の傷を治す、芸術は心の傷を治す」というものでした。もちろん心の傷を治すお医者さんもいらっしゃいますけど。
何を隠そう、今だから明かしますが、あれ、浜田さんが言ってたことでもあるんです。すみませんって、今ごろ言ってます。というようなことを書こうとしていたんでしょうか(笑)。こういう話になってしまいました。
さて、二の舞にならないように薬を飲んで寝ます。というわけで、二の舞の歌、あるかな。今日、「NACK5」で完パケしたのが矢井田瞳さん。今年が20周年。彼女の代表曲を。「Look Back Again」。もう一度、振り返ろう。もう、振り返ることだらけです(笑)。じゃ、おやすみなさい。