命日、昨日だったんですね。気が付いたのは今日なんですが、昨日、一日、彼女の曲を聴いてたんです。何でかというと、FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の特集が日本の音楽プロデユサーの草分け、寺本幸司さんなんです。
裏方ですからご存じない方の方が多いでしょうね。僕らより一世代上。でも、パイオニアの一人。そして、彼がプロデユースした最初のアーテイストが浅川マキさんでした。彼女を寺山修司さんと結び付けたのも彼ですね。
他にもリリイ、イルカ、桑名正博、下田逸郎、木田高介というような人たちをプロデユースしてます。そういう人たちを一週ずつ語って頂こうという一か月。何で、2月にしたかというと、マキさんの10周忌の色んな催しが1月末から2月にかけて開かれてるからですね。
これはほんとに偶然なんですけど、浅川マキさんの出身は石川県。金沢はゆかりの街になるわけで、今、金沢のライブハウスやCDショップ、ロック喫茶、画廊などで浅川マキ展が開かれているようです。寺本さんも行ってたようですね。
マキさんと言えば、カメラマンが田村仁さん、タムジンです。拓郎さんが仁さんに頼んだのはマキさんを撮っていたからですね。拓郎さんの「元気です」のあの横顔ジャケットは浅川マキ風に撮って、という依頼があってのことだったそうです。
タムジンと言えば、みゆきさんも全部彼が撮ってますからね。今、金沢の各地で開かれている浅川マキ展も仁さんの写真が展示されてるはずです。で、明日、みゆきさんのツアーで金沢に行くわけです。ストーリーが出来てるね(笑)。
もっと言えば、みゆきさんのツアーのベースの富倉安生さんは、浅川マキさんの代表アルバム「裏窓」に参加してると思いますよ。彼はトランザムで拓郎さんの「つま恋」にも出てたわけで、色々巡って、彼もみゆきさんで金沢に行くわけです。
ツアーの取材には、そういう面白さもあるんです。とは、いえ、金沢各地のマキさん展に足を運ぶ余裕はないと思いますけど。若い時ならねえ、そういうフットワークもあったんですが、今は、疲れないようにするのが精一杯。ほんとに情けない。
僕もツアー取材がこれでおしまいだろうな、という感覚をひしひしと感じております。でも、そんなに寒くなさそうなのが救いですね。というわけで、浅川マキさん、一日遅れの10周忌。曲ですね。彼女の名作「こんな風に過ぎて行くのなら」を。じゃ、おやすみなさい。