早い話が渋公です。渋谷公会堂。ネーミングライツとかでLINEが権利を買ったんだそうです。と言っても以前の渋公とは場所も少し変わりましたし、建物も新築。渋公と言うにはどこか違和感もあったりします。別の会場ですね。新・渋谷公会堂、ということでしょうか。
ASKAさんの去年の年末から続いているツアー。先週は国際フォーラム。会場はあちらの方が大きいし、取材会場は向こうだったんです。でも、都合がつかなかったのと出来れば普通のホールで見たいと思っていたんでラッキーでした。
すごかったですよ。総勢15名のビルボードストリングスといつものバンドの一体感。ストリングスのチームがあそこまでダイナニックだとは思いませんでした。生音の音圧がすごかった。そこにバンドが加わる。重量級のエネルギーに溢れてました。
そういう音がASKAさんを押したんでしょうね。あんなに自由で生き生きして豪快な歌は今までのツアーとは一味も二味も違いました。音の中で解放されている。ギターを持とうが持つまいが、全体の音の中で自由になっている。まさに”音楽”になりきってました。
ヴォーカリストとしての自在さというのは以前から感じてましたけど、もう歌のジャンルじゃない、どんな音楽を歌っても自分のものになっている。自分の歌になって行く。それも全身で、ですよ。そう、この全身で、が重要なんです。
全然比較にならないでしょうけど、僕の中ではそういう存在の最たる人がエルビスプレスリーなんです。全身が歌になっている。頭の先からあしの先までビートになっている。そういう感じだったんです。これが一番新鮮でした。
ロッカー・ASKA。でも、いわゆるハードロックとか、8ビートの音楽じゃない。でも、こんなにソウルフルでエネルギッシュなシャウトが聞ける。ポップシンガーという域は超えてました。新境地でしょう。3月出ると言うアルバムが楽しみになりました。
というわけで、久々の更新です。何と言うのかな。ともかく寝ます、という感じでした。みゆきさんの初日の後、ほっとしたのかな、反動だったのかな。若干バランスを崩してしまいました。ツアー取材、久々でしたからね。予想以上のプレッシャーでした。
来週は金沢。頑張ります。阪神淡路大震災から25年。今でも一か月後の神戸の様子が浮かびます。国道沿いに家が転々と横転してました。土台が空を向いてました。足が震えて涙が止まらないという経験をしました。改めて犠牲者に合掌です。
さて、ASKAさん。曲ですね。新曲「歌になりたい」を。なってました(笑)。じゃ、おやすみなさい。