今日発売になりました。みゆきさん43枚目のアルバムですね。アルバムのタイトルは音域ということですね。ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、コントラアルトという女性の音域の一番低いところ。彼女自身のことでもあります。
確かにじっくりと聞かせるアルバムのトーンは低いです。今までのアルバムの中でもそういう印象は強いですね。8ビートのロックでも勢いというより落ち着いた様式の安定感のようなロックに思えました。
というような話はFM COCOLOの「J-POP LEGEND FORUM」でゲストの瀬尾一三さんが解説しれくれてます。全10曲。そして、インスツルメンタルが二曲の計12曲です。先日、6日に放送したのはアルバムの前半。来週は後半の曲についてですね。
アルバムの特徴はテレビ朝日のドラマ「やすらぎの刻~道」の主題歌が4曲入っていることですね。前作の「相聞」の中核になっていた「慕情」も主題歌で、あの曲あってのアルバムという印象でしたけど、今回は、そういう突出感はないですね。
主題歌が4曲あるものの、ドラマのサントラアルバムには思えない起承転結がある。「アルト」という通底したものがあるコンセプトアルバムのようです。みゆきさんの今の声の成熟感というのかな、それも聞きどころですね。
「アルト」というのが「視点」という意味もあるように思いました。”上から目線”の対極。「地上の星」のような視線ですね。ドラマとはかかわりのない「タグ・ボート」というの曲がまさにそれでしょう。
城のような大きな船を港の外に押し出してゆく曳舟。大きな船の甲板から見えないちっぽけなボートになり切ったような曲。みゆきさんらしいなあ、という曲でした。瀬尾さんのアレンジも秀逸でした。というような話は番組の来週です(笑)。
これはスケジュールの都合ではあるんでしょうけど、12日から始まる「ラスト・ツアー」と連動しているようにも聞けます。アルバムの中にある”終わりと始まり”。ここで何が終わって何が始まるか。それはツアーのテーマでもありそうです。
というようなことをJ-CASTニュースで書いたんで、もし参考になれば。
https://www.j-cast.com/trend/2020/01/07376528.html
「LEGEND FORUM」は、「ROLLING STONE」のウエブサイトで全文が文字化されてます。「80年代ノート」は全部読めます。NACK5「J-POP TALKIN’」は、PodCastingで聞くことができます。NACK5のホームページから行ってみてください。
何だか告知だらけね(笑)。途中からニュースが始まってしまって、どっか上の空になってしまいました。ゴーンとトランプ。 傍若無人のやりたい放題、はた迷惑この上ない世界のお騒がせ者。ニュースを見ていて呆然と呆れるばかり。
というわけで、曲です。みゆきさんの「タグ・ボート」を。じゃ、おやすみなさい。