一昨日でした。ワンマンライブでは初あいみょん。アリーナツアーの最終日。来年2月に代々木国立競技場で追加公演があるようなんですが、そこは行かれそうにないんで、横浜で見せて頂きました。立ち見が出てました。客席、若者であふれてました。
時代の勢いというのはこういうことなんだなあと思わせるライブ。期待に違わぬというか遥かに凌ぐというか、デビュー3年とは思えない堂々たるライブでした。彼女にとっても初の横浜アリーナと言ってましたけど、そういう感じはなかったです。
まず、物おじしてる感じがなかった。さすがに緊張感はあったんでしょうけど、それが歌に対しての緊張感になっているようでした。声、出てましたよ。二日公演とは思えない声量と声圧。あの人の中低音は、今の女性の中でも傑出してますね。
低いんだけど艶がある。中音から低音にかけてのまろやかでセンチメンタルな奥行。バンドを従えたパートと弾き語りのパート。ギター一本であの1万2千人を引き込んでしまう強さ。バラードでもグルーブがある。ロックなんですね。
さすがに裸足ではなかったですけど、70年代のロングヘヤーを思わせる自然体。カジュアルなファッションも含めてシンガーソングライターらしい雰囲気。70年代のジョニ・ミッチェルとかリンダ・ロンシュッタットを思い浮かべたりしました。
新しい古い、という概念はもうないんでしょう。それは当たり前か。40年も前のことを知っている人の方が少ない。今の人にとっては自分たちの新しいスタイルということなんでしょうね。何よりも自由な感じが素敵でした。
「マリーゴールド」に頼っている感じがなかったのも頼もしかったですね。客席は大半が”初あいみょん”でしたから、あの曲をお目当てという人が多くて当然なんでしょうけど、そういうことよりも自分の素を見て欲しい、という感じでした。
シンガーソングライターは”ヒット曲”よりもその人自身に共感してもらうことが全てですからね。そのことをきちんと理解している。そんなステージでした。どんな30代になるんだろうな、という楽しみもありました。
で、昨日、FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の12月分の三週目の収録が終わって、何だか気持ちが切れてしまいました。台湾の前後から張り詰めた感じでしたからね。今日は一日ぼーっとしてました。
プチ燃え尽き症候群、みたいな感じかな。来年、大変そうですからね、年末は出来るだけ静かにしてようと思います。明日のライブはいけないかもしれないなあ、という感じです。今年は色んなことがありました。
というわけで、あいみょん。客席とのやりとりが気持ち良かったです。「君はロックを聴かない」を。じゃ、おやすみなさい。