共演でした。夏川りみさんの20周年ツアーの台北二日公演の二日目。昨日も出たと言ってましたけど、元THE BOOMの宮沢和史さんがゲストでした。彼が書いた「島唄」は、台湾の人にもカバーされて知名度は高いです。
何と言っても会場ですよ。国父記念堂という有名なところ。台湾の建国の父と言われる孫文さんを記念した大講堂。何人くらい入るんでしょうね。7千人くらいは入りそうですね。コンサート会場という感じじゃないです。
ゆったりしたいいコンサートでしたね。6月のASKAさんもそうでしたけど、客席の空気が全然違う。ゆったりしてる。大人の人が多いせいもあったんでしょう。その分、じっくりと音楽を聴いてる。会場の雰囲気にあってました。
りみさんもリラックスしてました。気のせいか東京で見た時よりも楽しそう。ツアーの本数が重なったせいもあるんでしょうけど、それだけじゃなかったですね。台湾の水があっている。水より空気か。台湾と波長があってる感じでした。
波長ね。あるんだと思いますよ。沖縄と台湾の波長。南国だということや海に囲まれた島という条件。自然や自由を大切に思うという生活感情。ハワイもそういう流れに入るんでしょう。それが波のようなゆったり感になっている。
「涙そうそう」は、そこにはまった、ということでしょうね。「島唄」もそうか。沖縄の民謡も歌ってるんですが、その曲での踊りの反応とかも自然でした。「島唄」をカバーしているKenyuさんという三線奏者も出演してました。
こういうライブを見ると、音楽の伝わり方のおもしろさ、みたいなものを改めて感じますね。大上段に言うと、音楽は国境や民族を超える。人と人の気持ちを繋いでゆく。歌詞も中国語と沖縄語と両方出てたのも良かったです。
今回のCDの橋渡しになってくれたのが、若い頃、浜田さんのファンで山口大学の学園祭に浜田さんを呼んだ、という青春を過ごした人で、残念ながらなくなってしまった、という話は書きましたよね・
彼と一緒に橋渡しになってくれた中国の人もいるんです。彼は日本在住、日本語もペラペラなんですが、彼が「中国語の訳詞が良かった」と言ってました。日本の歌をあんな風に歌詞をじっくり考えながら聞いたことはなかった、と言ってましたからね。
どんなことを歌っているのか、どんな気持ちの歌なのかがよくわかった。音楽には生まれてくる背景や歌われる必然性というのがあるんですね。としみじみ言ってました。「そういうことを語るのが評論家なんですよ」と言っておきました。
でも、宮沢さんが台湾初めてというの以外でした。沖縄に引っ込んでしまってから初めて会いましたからね。終わってから「久しぶりです」と挨拶した時に思わず「台湾をよろしく」と言ってしまいました(笑)。
明日、大学なんです。図書館の担当者とか何人かのインタビューを受けます。どんな話になるんでしょうか。東京は3度だったそうですね。こちらは15度から20度くらいという感じ。やはり過ごしやすいです。
というわけで曲ですね。久々に聞いたんですが、より深みのある歌になってました。THE BOOM「島唄」を、じゃおやすみなさい。