彼の新作アルバム「コペルニクス」が出るのは12月11日。以前、試聴会がありました、と書いたのはいつだっけ、思い出せない(笑)。かなり前です。ちょっと待ってね。手帳によると10月だ。で、インタビューが今日でした。
試聴会をそれだけ早くやったのは、自信や意欲の表われでしょうね。前作「青の光景」から4年ぶり。その間に横浜スタジアムがあり、初めてチャート一位になった「ALL TIME BEST」もありました。デビュー10周年もありましたね。
そこを超えての新作。明らかに新しい試みがされている。今までと違う音作りや詞の書き方。いいアルバムなんです。オーラのあるアルバム、というんでしょうか。存在感でもいいかな。芯が通っている。無駄がない。そぎ落とされている。
彼の言葉を使えば「余白の豊かさ」。音の空間は広いんだけど、使っている音は少ない。それぞれの音の場所が的確で確信を感じさせる。その隙間に音は入ってないんだけど、音が聞こえてくる気がする。隙間自体が意味を持っている。
タイトルが「コペルニクス」ですからね。アルバムの冒頭と中盤に「天動説」「地動説」というインストの曲があって、そこで流れが変わる。全体の音の広がりが宇宙的で対照的にリズムは地に足がついている。その間を歌とアコギが泳いでいる。
言葉も大人っぽいです。ラブソングにしても若い頃には書けなかっただろう深みがある。官能的だったりもする。言葉がウエットでも音がドライだとこんな曲になるのか、と思わせてくれたり。丁寧に作られてます。
アルバムならではの良さ、を感じさせてくれる。こういうアルバムに出会えて嬉しい、と思えるアルバム。インタビュー、全曲解説になりました。山崎まさよしさんの時もそうでした。このやり方が良いなと思うようになってますね。
ネットは本人の肉声は聞けませんし、そういう活字でそういうインタビューも最近、あんまりお目にかかりません。ラジオの音楽番組も、そこまで作品によらない。むしろ、世間話的なものが好まれたりするみたいです。
せめて、音楽インタビュー番組と旗を出している僕らくらい、そこまでやるべきかな、と思ってるんです。NACK5のPodcastingでも聴けますからね。オンエアは12月21日と28日。今年、最後のゲストです。
外、寒かったですね。気温、3度でした。昨日は、Zepp TokyoでSaucy Dogという若いバンドのライブ。4月30日、平成最後の日に日比谷野音で見た関西の3人組。ZeppもSOLD OUT。半年でかなりプロっぽくなった印象でした。
でも、客席を過剰にあおったりしない自然体、言葉はフォーキーなんだけどロックバンド。どうなって行くんだろうな、と思いました。これも縁なんでしょうね。ただ、Zepp Tokyoは立地がお台場ですからね。終わってから食事の場所がない。
もたもたしてるとすぐに遅くなる。妙な時間に食べるんで胃がもたれます。消化力減退。色んな事にね(笑)。というわけで、曲ですね。秦基博さんの「コペルニクス」から「漂流」。ソリッドでカッコいい。アルバムを象徴している一曲でしょう。じゃ、おやすみなさい。