というサイトがあるんです。雑誌「ロッキング・オン」がやっている投稿サイト。食事をしながら携帯であれこれ見ていてひっかかりました。10代から40代くらいまでいたかな。自分の好きな音楽や感動した音楽について書いてます。これが面白かった。
音楽について書くと言うより自分の心情とか経験とかを思い入れを書き綴ってる。音楽雑誌のような客観性とかバランスとかではなくてどこまで深く傾倒しているかが読ませどころ。どっぷり感情移入している文章が少なくありません。
ネットの音楽情報というのは、そういうのが少ないですからね。お知らせみたいな情報の垂れ流し。どこを見ても同じ文章が載ってたりする。そういう感じじゃないです。平均的じゃない。書いているバンドやアーテイストによって違います。それも興味深かった。
こういう音楽はこういう人たちに支持されてるんだ、ということが伝わってくる。僕がしばらく読みふけってしまったのはBUMP OF CHICKENについての文章でした。彼らがこんな風に聞かれてるんだというのが感動的でもあったんです。
言葉と存在、というのかな。歌の言葉が彼らを支えている。そのリアリテイ。人に読ませるというより自分のことを訴えている。評論というより私文。告白文。雑誌でもネットの音楽メデイアでは読めないでしょうね。
ロッキング・オンという雑誌は今や一人勝ちメデイア。フェスの主催団体として大成功している企業体ですけど、元々投稿雑誌でしたからね。その精神を生かしているんでしょう。原点を見失ってない、ということかなと思いました。
でも、”音楽について書く”という場所を提供しているという意味では良い試みじゃないでしょうか。まあ、書かれているバンドやアーテイストに関心がないと面白くも何ともないかもしれませんけど。
BUMPだからかな。読んでいるもう僕らの出番はないな、と思わされます。こういう人たちが自分の想いで書いた時の力。プロとして頑張らないとな、と思った次第です。感動した文章、これです。耳が不自由な方のライブレポです。
http://ongakubun.com/archives/10974 音楽を必要としている、というのはこういうことなのかもしれません。というわけで、曲です。BUMP OF CHICKEN、新作アルバムのタイトル曲「Aurora」を。”溜め息にもなれなかった 名前さえ持てない思いが 心の一番奥の方 爪を立てて 堪えていたんだ”。こういう言葉にどんな風に救われているのか再認識しました。
じゃ、おやすみなさい。
こういう言葉にどんな風に救われているのか再認識しました。じゃ、おやすみなさい。