この間、映画「影踏み」の話をしました。あれから少し時間が経って昨日、山崎さんのアルバム「Quater Life」が発売になりました。それに合わせてNACK5「J-POP TALKIN’」のインタビューがありました。
映画の全国公開は明日かな。山崎さん、たくさん取材を受けてますね。映画の宣伝力は音楽の比ではないです。テレビから雑誌から舞台挨拶まで総動員的展開。彼もこんなにたくさんの取材を受けてるのは初めてじゃないでしょうか。
彼は映画が三作目かな。でも、これまでの「月とキャベツ」「8月のクリスマス」と「影踏み」は規模が違うという感じです。原作が横山秀夫さん。俳優も大竹しのぶさんとか、尾野真千子さん、鶴見辰吾さんとか錚々たる顔ぶれ。堂々の主演ですからね。
まさに映画の顔、当然取材やキャンペーンも彼を中心に回る事になるわけです。ということは、映画についてはもうさんざん話してるだろうということでアルバムに特化したインタビューになりました。全曲解説になってしまいました。
しまいました、かな。アルバムの全曲について触れようとは思ってましたけど、かなり突っ込んだ話をしてくれたのは、音楽話がしたかったのかもしれませんね。それは映画の話が続いているから、だけじゃなく、話したいことがたくさんあるからでしょう。
今年がデビュー25周年。アルバムにはそういう一本の芯が通ってました。サンバやレゲエ、ソウルやバラード、ハードロック、音楽のタイプは色々。彼の中にある音楽が出てるという感じですね。でも、そこには25周年の過去・現在・未来というテーマがある。
散漫な印象が全くない。そして、作り込まれている。色んな楽器の音が加工されている。今までと違うなあ、と思ったら、その原因が自分のスタジオを作ったことにありました。遊びのような感覚でスタジオに入って音を作れる。これですね。
そういう流れの後半に「影踏み」の主題歌が入ってました。9曲目。いい場所でした。後半の重しのような場所。映画のように骨格の太い重厚な曲調が利いてました。映像が取り終わって、編集に入る前に見ながら書いた、と言ってましたね。
映画に負けないような曲にしようと思ったらこうなった。自分の演じている姿を見ながら曲を付けるわけですからね。いつもの曲作りとは違ったでしょう。そういう距離感がアルバムにも生きているような気がしました。
タイトルの「Quater Life」というのは”25年ノート”、みたいな感じなんでしょうね。とっても個人的でいいアルバムだと思いました。でも、映画の評判次第ではこの後の活動が飛躍的に変わりそうな予感がしてます。
インタビューのオンアエは11月23日と30日かな。ラジオで全曲解説してるのはこの番組だけだと思います。是非。というわけで、曲ですね。アルバムの中の「ロートルボクサー」という曲を。僕も超ロートルです(笑)。
パリで火事になった寺院ね。ロートルダム寺院、違うか(笑)。じゃ、おやすみなさい。