気が滅入る映像を見てしまいました。すさまじい光景。何だ、これはと一瞬めまいがした感じ。あれから頭がずきずきしてる感じです。他のことを書こうかと思っていたんですけど、全部飛んでしまいました。
香港で警察官が学生に発砲したあの映像。一昨日かな、学生が死亡したというニュースがあって心配はしてたんですが、ついにここまで来てしまった。この後、どうなると思うと暗澹たる気分になります。
北京政府の意向もあるんでしょうね。どんなことがあっても方針は曲げない。死者が出ようとお構いなし。力づくでも抑え込む。強権政治の極み。天安門の再来も辞さないということなんでしょう。
自分たちの代表を自分たちで選ぶというのが民主主義の基本。でも、それを許さない。都合のいい人しか立候補もさせないというのが今の香港の選挙制度。1997年にイギリスから返還された時はそうじゃなかったのに、いつのまにかそうなってしまった。
香港、好きだったのになあ、という素朴な感情もありますね。何で好きだったのかというとアジアと西洋がミックスされていた。イギリス文化やフランスの文化と中華圏が共存する独特のオリエンタリズムですね。
返還された時は良かったね、と思ったんです。植民地という形態は時代遅れでしょうし、あんなに離れたところにある国に統治されるというのも不自然だからですね。それこそ香港の人が自分たちで治めるというのが筋だとも思いました。
それがねえ。一国二制度というのがまやかしだった。形骸化というやつですね。どんどん骨抜きになっていった。その最後の仕上げが逃亡犯引渡し条例。政府ににらまれた人は北京に送還される。その後はどうなるか。容易に想像できそうです。
異論を認めない。反論を許さない。自由にモノが言えない。物事を選択させない。恐ろしいですよ。監視社会。香港は今、その岐路に立たされていることになりますね。というようなことを書くつもりじゃなかったんですが。
昨日、じゃなくて一昨日か。文字が大きいのは、何でか分からないけど、そうなってしまったんです。一部が大きくなってしまって、直そうと思ったらまるごと大きくなってしまった。小さい字が読めない、ということじゃありません(笑)。
ということで、香港に幸あれ。曲ですね。クレージーケンバンド「スージーウオンの世界」を。「香港的士」でもいいか。もうこういう街ではなくなってしまいました。じゃ、おやすみなさい。