と書くと、普通は自分が聞きたがらない辛辣な意見や批判が耳に入ってくることなんでしょうが、そうじゃなくて、ほんとに痛かったんです。物理的な痛み。左耳の奥が圧迫されて突き刺されるような痛みがあった。
一週間くらい前ですね。イヤホーンで音楽を聴いていてそういう状態になったんです。それからイヤホーンを付けると痛くて聞いていられない。ネットで見ると音響性外傷という言葉や、長時間や大音量で音楽を聴いてると鼓膜を傷つけるというのもありました。
僕らくらいの年齢で難聴になっているミュージシャンは少なくないです。ステージでイヤモニをしている人は、程度の差こそあれ、耳のダメージは受けているでしょうからね。耳の不調でライブを引退した氷室さんの例もあります。
もし、難聴とか鼓膜に異変があったら致命傷になります。やばいなあと思って、今日、喉のことで通う耳鼻咽喉科で見てもらったんです。そうしたら、軽く、「耳かきで傷つけたんでしょう、薬つけておきます、鼓膜は何ともありません」で終わりました。
良かったですよ。笑い話で終わったから書いてるわけですけどね。もし、本当だったらきっと隠してたでしょうね。でも、あっちが痛いとかこっちが変とか、そんな話ばっかり。老人の会話です(笑)。
と、書いてから、今日は10月7日、氷室さんの誕生日だということに気づきました。耳の話を書かなかったら忘れていたかもしれません。こういう偶然って結構あるんです。めぐりあわせというんでしょう。最近もありました。
FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の今月の加藤和彦さん特集の後半のゲストがきたやまおさむさんなんです。で、その収録予定日が何と加藤さんの命日。偶然ですよ。きたやまさんの予定とスタジオの都合がそこしか合わなかった。
呼ばれたなあ、という感じ。この耳の痛みもそれだったのかもしれません。氷室さん、59才。来年が還暦。東京ドームの「LAST GIGS」のステージで、次のアルバムのタイトルが「還暦」で一曲目が「年金」という冗談がどうなるか、後一年です。
というわけで、小雨降る肌寒い一日。でも、アロハでした。後二回くらいでしょうね。曲を。氷室さん、59才。誕生日の歌じゃありませんが。作詞・松本隆。ジブリの「熱風」の今月の締め切りが目の前です。「魂を抱いてくれ」を。じゃ、おやすみなさい。