もう10月ですよ。例年だと衣替え、という時期。それなのに今日も気温が30度超え。アロハでした。こんなに長くアロハを着ているのは初めてかもしれません。先々週あたりから、そろそろだろうなとは思ってましたけどまだ着てます。
明日は、どうなんでしょうねえ。予報によると27度だそうですから、もうちょっと行けるかな、という感じですね。ただ、そんな風にラッキー、みたいに言ってていいものかどうか。アロハが着られなくなったら、いきなり真冬、みたいにならないとも限らない。
先だっての国連気候行動サミットでのスエーデンの16才の女の子の演説が話題になってました。10月になってもアロハが着られるということは、気温が例年よりも高い、ということですし、気温が高いということは海の水温も高いわけです。
つまりサンマが獲れないということでもあるし、台風が多発するということにもつながります。あの女の子の演説の中で一番インパクトがあったのは「私たちは絶滅しようとしている」というくだり。はっきり言ったなあと思いました。
でも、そういうことなんですよね。ヨーロッパはもっと変動が激しく表れている。パリで48度という気温が観測されたりしてましたよね。ヨーロッパ上空のオゾン層が少なくなっているからだそうです。
10年後、20年後と計算していった時に、彼女たちは自分の未来がそこに見えてくる。自分の未来ということは人類の未来でもある。それなのに、あなたたちは、大人たちは、という危機感がそういう言葉になったんでしょう。
今日、電車の中の車内広告で「わけあって絶滅しました」という本の続編の広告が出てました。売れてるんだそうです。でも、「絶滅」という結末をさも面白そうにしてるのが、気になったりしたわけです。
確かに、面白そうですもんね。えー、そんなことで絶滅しちゃったのお、みたいな感じですし。そういう本の中に「ヒト」というのが入る時が来るのかも、と思ったりね。年寄りはすぐにそういう冗談の分からない反応をしたりするわけですが。
あの16才の女の子の演説がなかったら、そんな風には思わなかったかもしれませんけどね。世の中の危機感が薄いのは確かでしょうから。10月のアロハもそんな一環だと思うのは考えすぎでしょうか。
「10月は黄昏の国」という小説がありましたけど、日本が「10月はアロハの国」になるのはやっぱり考えものかなあと思ったりしております。と言いつつ、アロハが着られなくなるといきなり着るものに困る、という現実もあります(笑)。
というわけで、衣替え無き10月。旧暦だと神無月。全国の神様が出雲大社に集まってしまって地方にいなくなる。神様がみんなアロハを着てたら、どこの国だか分かりませんね。陽水さん「神無月にかこまれて」。じゃ、おやすみなさい。