昨日のMrs.Greenappleに続いて、これもNACK5「J-POP TALKIN’」用のインタビュー。なんで立て続けになるかというと、アルバムの発売日が近いからですね。発売日近辺に取材の日が設定されることが多いんで、こうなります。
佐野さんは、10月9日に8曲入りのアルバム「或る秋の日」が出ます。12日からライブハウスツアーが始まるんでリハーサルの真っ最中を縫っての登場ということになりました。ツアー前ですからね、緊張感もあって元気そうでした。
来年がデビュー40周年。その前に出るアルバムですから、その前煽り的なものかなと思っていたら、そうじゃなかったです。タイトルにあるように「秋」のアルバム。季節的な意味というのももちろんあるわけですが、「人生の秋」というニュアンスでしょうか。
すでに配信などでは発売されていた曲が4曲と書き下ろしの新曲が4曲。いずれにせよ全曲発CD化です。「或る秋の日」と「私の人生」という曲は配信で2016年に出てるんです。2016年というのは佐野さんが大台に乗った年ですね。
そういうこともあるのかな、と思ったんですが、ソングライターと作者自身は別、と軽くかわされました。でも、無関係とはいえないでしょうね。こうして年を重ねてから感じる「ありふれた日々」への愛おしさのようなもの。それが全編に流れてます。
しみじみしたロックというんでしょうか、バックはコヨーテバンドなんだけど、ソロのシンガーソングライターという色が濃い。中でも興味深いのは、これも2015年に配信で出た「君がいなくちゃ」という曲が入っていることでしょう。
彼が高校生の時に書いた曲。それが高校の寮で評判になって、その中の一人が高松に転校になった時にテープを持って行った。高松で評判になった。それが周り廻って、十数年経って本人に届いた。そんなストーリーについても聞いてます。
中には離婚する男性の最後の手紙がモチーフになっている曲があったりね。メッセージ性の強いバンドアルバムとは一味違う。「情けない週末」とか「ロックンロールナイト」の主人公のその後、的な曲という感じです。
ソングライターにとって成熟とは何か。そんなインタビューと言って良さそうです。オンエアは、10月26日と11月2日です。というわけで、曲ですね。アルバム「或る秋の日」から「最後の手紙」を。
今日、flumpoolのNHKホール。ヴォーカルの山村隆太さんの復活ツアーの最終日。なかなか感動的でした。じゃ、おやすみなさい。