という本が出てるんです。GLAYの本は25周年ブック「DEMOCRACY・バンドって民主主義だと思う」。サザンの本は公式ガイドブック。共に出版社はリットーミュージック。「ギターマガジン」とか「ベースマガジン」とか専門雑誌で気を吐いている会社ですね。
何でそんな話をしてるのか、というと、両方に原稿を書いてます。GLAY本は、出たばかり。新作アルバムに向けた期待とGLAYが歌ってきたこと、というテーマですね。頁は見開きなんでそんなに長い原稿じゃないです。
サザン本は、6月に出たデータブック。サザンの全アルバムについて。これは結構、量があります。それぞれのアルバムについて一頁。改めて全部聞き直して書いたものです。書いたのは連休前だったんで時間は自分の中ではやや時間が経ってます。
何で、今ごろ書いてるかというと、俱知安のTSUTAYAに二冊並んでいたんです。今回の旅行中の思いがけない出来事の一つでした。最近、本屋さんに行っても音楽書はほとんど見かけません。それが、遠く離れた街で二冊並んでいた。ちょっぴり感慨深かったんです。
今日、そのGLAY本の担当の編集者とお茶を飲んで雑誌を受け取って世間話をしたんです。最近、そういう話をしませんか、という編集者も少なくなっている気がするんですね。僕が知らないだけかもしれませんけど。
彼は「僕は古いタイプの編集者ですから」と言ってましたけど、そうなんです。最近は仕事の仕方が変わってしまった。編集という仕事は、以前は、人に会ってよもやま話をすることから始まるものだったんです。
今、そうじゃないみたいですしね。依頼があってもメールのやりとりだけで会ったこともない、顔も知らないという関係も多い。味気ないなあ、と思う事の方が多い。でも、そうやって話をしてると、こういう本はどうだろう、みたいな話になるんですね。
形にならなくてもいいんです。こういう本を作りたいねえとか、こんな企画はどうだろう、みたいな会話が楽しい。そういう意味では、束の間の癒し時間みたいなね。まだやれることはあるかもしれないなあ、みたいな気分にちょっぴりですが、なれました。
本屋さん、行かれませんよねえ。どんどんつぶれてますし。でも、自分が書いた原稿が載っている雑誌を本屋さんで見る、というのは、こういう仕事のささやかな喜びみたいなもんですし。ウエブで書いている人は感じたことがないでしょうね。
俱知安に置いてあった、というのも嬉しかった要因でしょうね。まあ、いつまで出来るか分かりませんけど。夏フェスには行かなくなっても原稿は書けますからね。と自分を慰めたりする2019年の夏であります、って妙は締めになってしまいました。
ということで。本屋さんの歌、あるかなあ。あった。エレファントカシマシ「七色の虹の橋」。古本屋さんが出てきます。ユーミンの「宇宙図書館」もあるか。でも、今日は古本屋さんに軍配。その曲を。台風、ご無事ですか。じゃ、おやすみなさい。