無事に戻れそうです。始まりが事故ですし、こっちに来て宿にクーラーがないと分かった時は、どうしようと思いましたからね。まさかニセコに来て熱中症みたいになるとは夢にも思いませんでした。カミさんは風邪をこじらしてしまって、俱知安の病院に二回もお世話になるし。
イメージ通りには行かないなあという現実の壁。もし、ペンションを引き払うことを決めても移れるホテルが取れなかったら、ここにはいられなかったでしょうからね。昨日くらいから、ここもお盆休みで満室みたいですし、ぐずぐずしてたら無理だったでしょう。
このホテルは少し離れたところにあるんで、レンタカーとかないと身動きとれない。路線バスもありますが、一日3本しかない。クーラーの効いたホテルにこもって仕事をするという状態になりましたから。思ったよりはかどりました。
体調崩してしまったカミサンには申し訳なかったなと思いますけど、寝てるしかない、という環境で何とか回復もしました。明日、札幌に泊まって、少し街の空気を吸ってから帰ろうと思ってます。東京、暑そうです。
でも、ここに来ないと分からないことが、たくさんありました。ニセコという場所で何が起こっているのか。これは報道では分かりません。今日、カミサンが元気になったんで、ニセコの中心街にある喫茶店に行ったんですが、そこも日本語が聞こえない。
店の雰囲気は六本木のミッドタウンです。でも、窓の外には羊蹄山が見えたりする。ホテルもそうですよ。朝食のバイキングのスタッフも多国籍。顔なじみになったオムレツ担当のシェフはバングラデイッシュの料理カレッジを出ていて7か国語が喋れたりする。
お客さんの半分は中国・台湾・韓国。それも家族連れが多い。日本語が聞こえない。異国情緒というと変ですけど。今、日本で一番国際化しているリゾートがここでしょう。ほんとにここはどこだ、という感じです。
海外の富裕層と直結している、と言ってもいいでしょうね。一泊何十万という宿泊施設がバンバン経っている。リゾートというのは高級なところ、という海外の常識で動いている。そういう外圧、外部からの刺激じゃないと起きない現象が起きている。
それでいて、ここにしかないこと、ここでしか味わえないこと、食べられないものがたくさんある。今日、ニセコのトウモロコシを食べました。こんなに柔らかくて甘いトウモロコシを初めて食べましたよ。歯の悪い老人でも十分に味わえます。
ここ、また来そうです。知り合いもいますし。予想外に暑いということも知りました。同じ勘違いはしないように、と思いつつ2019年の夏の思い出が出来ました。明日の札幌。もう先週みたいなお天気にはならないと思います。
というわけで、2019年の北海道、と言えば、やっぱりこの曲でしょうね。スピッツの「優しいあの子」。草刈正雄さんの「北海道愛」というスポットCMが馴染んでました。じゃ、おやすみなさい。