53年前というと、1996年。ずいぶん前ですねえ。半世紀以上の時が経ってます。それが僕の初めての北海道。大学2年の時でした。友人と二人で均一周遊券という回遊切符を買って向かいました。一週間くらいだったと思います。
泊ったのはユースホステル。懐かしい!今もあるんでしょうね。部屋が男女別々。二段ベッド。シーツとかは持参したんじゃないでしょうか。ピャレンツとかいう世話人がいましたね。食事の後はキャンプファイアーとかあったりしてね。
ああ、青春(笑)。どこに泊まったのかなあ。札幌、利尻島、知床、もう一か所くらい泊ったと思います。ユースホステルじゃなくて、学生時代の友人の実家が紋別にあって、そこにも泊めてもらいましたね。オホーツクで海釣りしました。
初めての海釣り。砂浜から釣るんです。夕陽のオホーツク。今でも景色は覚えてます。小さなカレイが釣れたんだ。そいつのお母さんがから揚げにしてくれました。無茶無茶おいしかった記憶がありますね。自分で釣った魚って、こんなにうまいんだと思いました。
泊ったのはそれだけじゃないですね。夜行の車中泊というのもあった。稚内まで夜行で行ったんじゃないかな。二泊した気もするな。利尻島に泊まって往復か。男二人、途中バラバラになろうと別コースを選んで、遠軽の駅で落ち合ったんだ。あいつ、ほんとに来るかなと思ったことを覚えてますね。
何で、今ごろそんな話をしてるか。今日、その友人と会ったんです。北海道に来てすぐかな。俺もその頃に行くんで、もし時間があれば、寄るよ、という連絡が来ました。彼は帯広からかな。レンタカーで奥さんと一緒でした。
何を隠そう、って隠してもしょうがないですが。僕のことじゃないですし(笑)。そいつは、その時の旅行中に知り合った女子学生とその後付き合っていて、結婚したんです。”付き合っていて”、何とも懐かしい表現であります(笑)。
お前、あいつと付き合ってるだろ、というあれね。彼らにとっては出会いの北海道ですからね。毎年、来てるんだそうです。このブログをたまたま見て、ニセコにいるということを知って連絡をくれました。書いておくもんですね。
彼とは高校の同級会とかで時々は会ってましたけど、北海道で会うのは、もちろん、それ以来。53年ぶりですよ。お昼を一緒にしただけですが、何とも良い時間でした。でも、微笑ましいですよね。北海道旅行で知り合ったから、結婚してから毎年来ている。
知り合ったね。はっきり言っちゃいましょうか、ナンパです(笑)。きっと読んでるだろうな。怒らないよね(笑)。奥さん、ごめんなさい、二人とも若かったんです(笑)。僕らの青春北海道。そういう旅、今、どうなんでしょうね。
だって、彼の奥様も女子旅で、駅で雑魚寝した、と言ってましたからね。カニ族、の時代です。分かりますか。大きなリュックを背負っている後ろ姿がカニみたい、ということでそういう名前がつきました。腰痛知らずの年齢でありました(笑)。
というわけで、過剰なくらいの思い出話(笑)。曲ですね。知床のユースホステルでこの曲を大合唱しました。クーっ(笑)。生まれて初めて毛ガニを食べたのがその時ですね。これがカニの味か、と思いました。「知床旅情」を。
FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」、8月の特集は加藤登紀子さん。この曲の秘話を披露してくれました。じゃ、おやすみなさい。