という映画の上映会。正式には「KYOSUKE HIMURO 31st ANNIVERSARRY・BEAT REACTOR 2019」というサブタイトルもつきます。デビュー31周年の記念映像。全国91か所の映画館で上映されました。
活動休止中のアーテイストの作品がそれだけの規模で上映されるというのはかなり異例でしょうね。しかもほとんどの会場がSOLD OUTだったみたいです。僕が行ったのは品川プリンスホテルの中の映画館。初めて行きました。
品川、変わりましたねえ、っていつの話をしてる(笑)。プリンスホテルだけじゃなくてゲームとか映画館とか、色んなエンターテインメントがあって若い人であふれてる。はっきり言って場違いでした。僕が、ですよ(笑)。
でも、映画は良かったです。映像化されてない2000年のツアー「beat haze odyssey」のライブ映像。商品化されてない分、どこか記録映像を見てるようでリアルでしたね。ギタリスト、スティーブ・スティーブンスとのホールでのパフォーマンスは貴重でした。
ラストが「SHAKE THE FAKE」。「21世紀の縦ノリで行くぜ!」というあの一言が聞けただけでもお得感一杯でした。より過激で、より先鋭的な”縦ノリ”と格闘している。”戦うヒムロ”に胸が熱くなりました。
何しろ168分ですからね。「beat haze odyssey」の後はもっとすごかった。ほぼ全ツアーから選ばれた名曲集。ベストライブ集。全部調べたわけじゃないですけど、これ、見たかなあというシーンがずいぶんあった気がしました。
最初は年代順かなと思ったんです。東京ドームの「LAST GIGS」で終わるんだろうと思ったら、そうじゃなかった。2004年のツアーのアンコールの「REVOLVER」が締めになってました。 ”さよならは言わない”という歌詞が生きてました。
それにしても稀有なアーテイストだなあという再認識。ソロデビュー31年。未だに唯一無二であり続けてる。似たような人、フォロワーがいない。痛みに溢れた声、研ぎ澄まされたビート、根源的な衝動を突き動かすようなスピリット、大画面ならではでした。
品川だったせいもあるんでしょうか。応援上映というお祭り感はなかったですね。もっと引き込まれてましたね。久々感もあったのかな。そして、渇望感もね。こうしてライブを見ることがこの先あるんだろうか、という感傷もあったのかもしれません。
この日のための編集。31回目の記念日。来年のこの日はどんな風に迎えることになるんでしょう。新作アルバムの情報が届いていることを願ってこの曲を。「REVOLVER」。じゃ、おやすみなさい。