NACK5「J-POP TALKIN’」用です。オンエアは8月3日と10日。8月7日に20枚目のオリジナルアルバム「ID」が発売されます。オリジナルアルバムは前作「ordinary life」から4年4カ月ぶり。番組のゲストは一昨年のシングル「ボクはここに」以来です。
通常、番組のゲストは、オリジナルアルバムの時、というのが基本なんですが、前作のシングルの時もお願いしたんですね。それは彼女のキャリアの中でも意味を持つ曲になるだろうな、という予感があったからなんです。
で、新作アルバム「ID」は、その期待にたがわぬものでした。簡単に言うと吹っ切れてたというのかな。自分の歌いたいことややりたいこと、今、思っていること。そういう色んな要素が素直に形になってる感じでした。
吹っ切れた、というと乱暴な感じもありますけど「青春との距離」と言えばいいかもしれません。「若かった頃」というのかな。もう若くない、ということに対してフラット。そこから先に踏み出そうとしているアルバムという気がしました。
彼女は「80年代の青春」そのものでしたからね。そこからの距離、どのくらい時間が経って、その中で挫折も迷いも孤独も味わったからこそ思うこと。でも、アルバムは清々しい。爽快なロックンロールもありました。
作家陣が新しくもなってます。彼女の作品は、その時代の新しい才能を取り込んだり発掘したりという蓄積でもありますが、今回もそういう人が起用されてます。ソウルフラワーユニオンの奥野真哉さんとか、いきものがかりでおなじみの本間昭光さんとか。
その一方でシアターブルックのタイジさんやCHABOさんとか。大江千里さんも締めの曲を書いてます。彼女は「ordainary life」を作った時に、「次が出来るのか」と思ったそうですが、そこを越えてますね。
音楽を通して自分を知るとか、作品を作ることで新しい自分に出会うとか。自分の明日に自信を持つとか。それも詞の中に素直に自分を表すとが出来たとか、色んな要素があったからでもあるんでしょう。20枚目。気持ち良いアルバムです。
もうそんなに時間がない、と思うことが自分を素直にするということなのかなあ、と思ったりしました。ま、さっき終わったばかりですから、これもとっちらかった感想です。というわけで。明日は加藤登紀子さんインタビュー。連ちゃんです。
曲ですね。美里さん「それでも夢見ずいられない」を。まだ聞けないか(笑)。じゃ、おやすみなさい。