覚えてますか、あの日のことを、って何を書こうとしてるんだ(笑)。何となく書くことだけ決めて、頭に浮かんだことをそのまま書いているといういつものスタイルです、すみません。何を謝ってるんだ(笑)。
あの日、です。ちょうど一か月前、5月25日、同じ中野サンプラザでした。客席で開演を待っているとスタッフがステージに登場して「今日は中止になりました」という衝撃のお知らせ。リハーサルまでは普通だったのに、開演直前に声が出なくなった、ということでした。
あれから丸一カ月。こんなに会場難で一年先も取れなくなっているという中で、奇跡的に抑えられたというのが昨日。まさにその日。リベンジしましたねえ。マーチンさんも気合が入ってましたよ。気合だけじゃないか、万感の想いというやつですね。
ふっと「歌えるっていいなと思う」と漏らしてましたけど、実感だったでしょうね。これもステージで言ってましたけど、あの日、延期が発表になった時に、客席から拍手が起きた。そのことを知った時に涙が出た、というんです。
そう、拍手が起きたんですよ。延期になった、中止になって良かった、とか、そういう意味じゃないですよ。何とかやろうと最後まで手を尽くした、でも、万全の状態じゃないとむしろ失礼にあたる。かならず直して戻って来る、と伝えられた時ですね。
その姿勢、気持ちに対しての拍手。それは、僕らにとっても清々しい印象だったんです。中には、この日しか来られない方もいらっしゃったでしょうし、落胆や不満があっても仕方ないわけです。でも、そうじゃなかった。
客席のミュージシャンシップ、というと妙ですけど。客席もフェアプレイをしている、という感じでした。それを知った時に涙が出た。人一倍、プロ根性のある人ですし、そうだろうなあ、と思えたんですね。
そんなこともあっての「あの日」でありました。いいステージでしたよ。やる側も見る側も、今日、ここにいてこのコンサートを共有出来ていることを噛みしめている。アルバム「Funky Flag」の曲を主体に必殺のキラーチューンで織り込んで盛り上げてゆく。
え、こんな曲もやるんだ、という新鮮な驚きもありました。曲はもちろん伏せますけど、似合ってましたねえ。自分の歌のように気持ちよさそうに歌ってました。声、出てましたからね。「あの日」が嘘のようでした。
やっぱりプロは違うんだなあと妙に感心もしたんです。彼は、ハウスダストのウイルスが気管支に入って、それが声帯を機能不全にした、と説明してましたけど、僕も似たような症状だったわけです。でも、まだ、かすれ声が直らない。
もちろん、そんな比較はプロの野球選手と高校生の野球を比較するようなものですから何の意味もないでしょうし、むしろ失礼とも言えるわけですが、必死の治療という時間があったんだろうなと思いました。
ステージでこれからの話をしてました。来年がデビュー40周年。そして、70歳になった時には「古希ソウル」をやると。7年後だ。ちょうど10年違いですからね。その時まで頑張れるかどうか。いや、頑張ろうと思います(笑)。
というわけで、復帰、おめでとうでした。曲ですね。何でしょうねえ。アルバム「Funky Flag」のリード曲、「LOVE DRAMARIC」。いきものがかりの水野良樹さん、詩曲。マーチンよりマーチンらしい、という快心の曲です。じゃ、おやすみなさい。