昨日、行われました。会場は台湾大学体育館。4000人くらいは入ってたでしょうね。もちろんソールドアウト。7割以上のお客さんが台湾の方だったんじゃないでしょうか。チケット、結構高いんですよ。僕らが買ったのも一番安い席で2200台湾元。日本円で8000円。周りはほとんどが現地の方でしたね。
でも、見た感じはほとんど分かりませんよ。見分けがつかない。でも、コンサートの見方が違いますね。お約束事がない。つまり、この曲になったら立ってとか、この曲にはこういうアクションで応えて、みたいな同じような反応がない。
曲の合間には私語、とは言わないか。公語というものがあるわけじゃないですもんね。単なる会話ですね。割と友達とぺちゃぺちゃおしゃべりしながら見ている。曲が始まると「おー」とか「うー」とか言い合っている。知ってる曲は片言の日本語で一緒に歌っている。
そういうバラバラのノリ、というか反応が日本のコンサートとは違いましたね。おまけにASKAさんのMCも中国語のあんちょこノートを見ながら。一言一言に笑ったり拍手したりする。通じない時は、通じないよ~みたいな声もかけている。そういう和気あいあいもアジアならではでした。
曲目も少し違ってましたね。これをやらないわけはないだろう、というのが「男と女」。イントロだけで「おー」という声が起きてすぐにみんなが歌い始める。僕と一緒に行ってた中国の方は日本語も堪能なんですが、イントロが始まった時に「この曲、中国の人、みんな知ってますよ」と言ってました。
そもそものCHAGE&ASKAのアジアツアーは「男と女」が、中国語圏でたくさんカバーされている。それが日本の歌だということを誰も知らない。「じゃあ、これは俺達の歌だよ」と言いに行こう、というところから始まってます。きっかけの曲ですね。
そういう意味で言えば、その頃の曲をASKAさん一人で歌うのを見るのは初めてという人も多かったでしょう。あんなにギターをかき鳴らして全身で歌うというイメージはなかったかもしれません。前半は、割と、「へえ」という空気もあったんですが、途中からは完全に彼のペースでした。
パイオニアの底力というんでしょね。客席をどう引き付けて盛り上げるか。選曲も含めて心得ている。言葉が判らない分、歌の表情やアクションが大きくなるコンサートが進むにつれてそれが客席に浸透していく。最後に爆発するわけです。
これが見たかった、という光景で終わりましたね。普段、立ち上がってコンサートを聞くという習慣が今でもあんまりない中で総立ちで拳を振り上げる。これだよ、これが見たかったという終わり方でした。と言えば何の曲かお分かりですよね。
この後、香港に行くんですよね。16日か。僕はサザンの東京ドームだ。でも、香港、大変な事になってますね。台湾のテレビのニュースでも大々的に報道されてます。言葉は分かりませんけど、漢字のテロップで少しは想像できま。
香港で犯罪を犯した人を中国本土に移送するという条例に対しての100万人以上の反対運動。犯罪者という中には政治犯だけではなく経済人でも当てはまる。北京政府に気に入らない人は誰でも捕まえて本土に連れてくることが出来る。
元々、香港がイギリスから返還された時は「一国二制度」というのが条件でした。つまり、同じ国ではあるのだけど香港には香港の「制度」を認める。それが時間が経つにつれてなし崩しになって今、香港政庁は親中国派が多い。そういう人しか立候補出来ない制度にしてしまったからですね。
この移送条例が決まればもう香港に「自由」はなくなる。それが100万人になっている最大の要員ですが、その危機感は台湾にとっては他人事じゃないわけです。明日は自分たちがそうなるかもしれない。台湾は自由の島ですからね。
ASKAさんは、どんな空気の中でコンサートをするんでしょうね。でも、音楽は「自由」の象徴でもありますし、いいコンサートになるんじゃないでしょうか。それにしても批判は許さない、という空気がどんどん広がっているように思うのは僕だけでしょうか。
というわけで、台北にいます。雨ですけど、蒸し暑いです。今、NHKのBSが流れてるんですが、香港のニュースを扱ってます。頑張れ、香港、です。というわけで、曲ですね。CHAGE&ASKAの「男と女」を。じゃ、おやすみなさい。明日は戻ります。