5月16日が一周忌ですからね。この番組なりの特集をしてみようということになりました。と言っても生前、インタビューもしたことがなければ、ライブも未経験。そんな人間が取り上げてもいいものか、という逡巡とともに、です。
ワイドショーとか芸能番組と違う切り口でどうやれるか。まだ見えてませんが。ファンの方からブーイングが出ないようにしたいとは思ってます。今日は一週目の収録。ソニーミュージックダイレクトの尾形靖博さんがゲストでした。
5月16日にこれまでのシングル全曲が収録されたBOX「ALL TIME SINGLE BEST・UNNFORGETTABLE」が出ます。五つのレコード会社がまたがったものは初めて。それがソニーミュージックダイレクト発売なんですね。
その前の2012年。デビュー40周年の時にCD4枚・DVD1枚というBOX「絶叫・情熱・感激」が同じソニーミュージックダイレクトから出ていて、尾形さんはその担当。”隠れヒデキファン”なんです。
BOXにもそういう告白を書いてました。中高校、大学と男が「西城秀樹が好き」とは言える時代じゃなかった、という告白文。ソニーに入社して自分で企画を立てられるようになってようやく実現したというBOXでした。
そのカミングアウトエッセイが良かったんですよ。男がヒデキが好きとは言いにくい時代だった。隠れざるをえなかった。なぜそうだったのか、という話を聞こうと思ったわけです。Mr.隠れファン代表です。
そういう時代でしたからね。僕はもう番組を作る仕事をしてましたけど、状況は同じでした。歌謡曲番組とフォークロック、若者番組には大きな壁があった。何度か書いてますけど”あっち側こっち側”ですね。
西城さんは”あっち側”に見えてたんです、いた、と言った方がいいか。いつのまにか、縁遠くなっていた。彼の気持ちがわかるというか、そうだったんだろうなと思える、ということなこともあってのゲストでした。
話、面白かったです。ファン的発言のリアリテイ。放送は来週の月曜日ですね。この先のゲストは目下打診中。どうなるかなあと思いつつ。また進行をお伝えします。というわけで、やっぱりこの曲を。「傷だらけのローラ」ライブバージョンが聞きものでした。じゃ、おやすみなさい。