開けてびっくり。試聴会というのは普通、発売前に音源を公開する、聞いてもらうという場ですよね。そのつもりで行ったんです。ですから眼鏡を持って行かなかった。持って行かなかったというより忘れました。
出かけてから、でも、映像ぐらいあるかなと思ったんですが、取りに戻る時間的な余裕もない。ま、いいか、という気分で武道館に行きました。ライブだと思ってませんから結構気楽な気分で、武道館の周りのお堀端の夜桜の写真を撮ってカミサンに送ったりしてました。
客席はいっぱいですよ。お客さんは、参加希望の5万人の中から抽選であたった9999人。なんでその数字かというと、アルバムのタイトルが「9999」だから。ライブの会場前の雰囲気でした。
オープニングは今回のアルバムに込めた「STORY」の映像。メンバーが出てアルバムへの予告めいたコメントがあったりして客電が落ちました。どんな風に聞かせるんだろうと思ったら、何とメンバーが登場。演奏が始まりました。
客席は「えーっ、まさか」ですよ。アルバムの一曲目が終わって割れんばかりの拍手の中で、少し間があって、そのまま二曲目の「天道虫」。客席のざわつきは「ひょっとして全曲やるのか」に尽きたでしょう。
ほんとに全曲やりました。お客さん、無料ですよ。さすがに照明とかの演出はないに等しかったですが、当たり前ですよね。試聴会なんですから。去年のツアーでやった曲もありますけどほとんどが初めて。吉井さん、かなり力が入ってました。
アルバム、良いんですよ。インタビューした時にも少し書きましたけど、ブリテイッシュロックの日本人的解釈と言われることの多かった彼らがロサンジェルスでの合宿レコーデイング。音の全体像が相当変わりました。
吉井さん、「生まれ変わったイエローモンキーを聞いてほしい」と言ってましたからね。19年ぶりにして最高傑作。聴きごたえ十分です。でも、ワーナー移籍第一弾。一気にスケールアップした感じです。
堂々たるロックバンド。同時代ではエレファントカシマシがいますけど、バンドの色気とか様式、スター性という点では、一歩抜けているように思いますし。ど真ん中を行って欲しい。さあどうだ、と言わんばかりのアルバムです。
というわけで、明日は名古屋、みゆきさんの映画「夜会工場」のキャンペーン。今回は少しだけですけど、またお呼びがかかりました。曲ですね。イエモンのアルバム「9999」から一曲目「この恋のかけら」オープニングに相応しいです。じゃ、おやすみなさい。
あ、ショーケンがなくなりましたね。「え!」という感じ、二年前か、ライブやったじゃないか、と思いました。なぜか動揺してます。じゃ、おやすみなさい。