昨日のライブの出演者ですね。高田馬場の「天窓」というライブハウス。と言ってもビルの5階。大きな窓があって陽が落ちるまでは外が見える。曇り空が夕暮れに変わって行く。ライブが始まると外の夜景で鏡のようになった窓にライブの情景が映る、というロマンテイックなスペース。椅子です。
そこで行われたのが89年の小山さんのアルバム「夢の島」の発売30周年記念ライブ。レコード会社との契約問題があって絶版状態になっていたものを、復刻、しかもジャケット周りを新しくして、マスタリングもし直してボーナストラックも加えたという形ですね。
で、全曲を網羅したライブをやろうというのが趣旨。小山さんバイオリンの磯部舞子さんと全くの二人きりでした。途中、小山さんのギターやピアノだけの曲もありましたけど、基本が二人。これが良かったんです。
磯部さんは、チャランポランタンの前身のレディ―スバンドのメンバー、ということも後で知ったわけですが、二人の呼吸が合ってる気がしました。小山さんのギターにアドリブのように彼女が絡んでゆくんです。
一緒に歌っているかと思うと、合いの手を入れるように入ってくる。ギターでは出せない陰翳や抒情。時には未来的だったり幻想的だったりする。ガチンコというほど自己主張もせずに曲を邪魔しない。曲が広がって行きました。
オリジナルは30年前ですからね。リマスタリングで音は今の音になってますけど、それだけじゃないストーリーが加わっている。アルバムを追体験しようといういわゆる再現ライブ、という感じでもなかったんです。
座ってじっくり聞けるライブ。でも、小山さんのギターや歌にはビートがあるし、それをバイオリンが色を与えてゆく。いいコンビだなと思いました。以前の小山さんのライブしかご存じない方はぜひ。
訃報が次々、という感じです。今日も、お世話になった方の葬儀がありました。式で流れていたのが浜田さんの曲でした。長くなるので彼のことはちゃんと書きます。というわけで曲ですね。小山さんの「種の歌」。今の小山卓治。この曲でお客さんが合唱してました。じゃ、おやすみなさい。