番組ではなくてトークイベント。代官山の蔦屋です。去年、国際フォーラムで行われた「SONGS&FREINDS・ほうろう」コンサートがWOWWOWで17日に放送されるのと、ビルド―ド東京で行われた「ほうろう2018年ライブ」のアナログ盤が出るのに合わせてのイベント。ギターの鈴木茂さんも参加。ミニライブもあります。
僕は進行という形。フォーラムでのライブのフライヤーに書いた原稿と去年、FM COCOLOの「J-POP LEGEND FORUM」でお会いした時の印象が良かったので、と依頼されました。僕でよろしければ、という感じです。
でも、改めて知ったんですが、彼は、肺にガンがあるんだそうです。番組では触れなかったんですが、一昨年、彼は大病をしてるんですね。大腸ガンと胃がんの手術、そして胆のうも全摘してしまった。更に、最近になって肺に転移しているのが見つかったんでそうです。
それでも歌ってる。去年の国際フォーラムは拝見しましたけど、そういう病気を経験した人とは思えない声量であり存在感でした。今年になってもライブをやってます。驚異的なことです。一昨年の大病の時は50日間絶飲食が続いたんだそうです。大病だったという話は聞いてましたけど、そこまで、というのは改めて知ったことです。
ともかく歌いたい、という一心だった。今も、歌うということが全ての支えになっている。というようなことはメデイアでも色々喋ってるんですね。番組で触れないようにする必要はなかったかもしれないなあ、と思いました。
難しいですよね。そういう話に引っ張られてしまうこともあるでしょうし。明日は、アルバム「ほうろう」にまつわる話だけじゃなくて、そんなことも聞いてみようと思います。それがどのくらい驚異的なことかはカミサンのことがありましたから、一段と重く感じられます。
あまりに当たり前な言葉を使ってしまえば、人生、色々あるなあ、というしみじみした実感。昨日の米津玄師さんの幕張メッセは、まだ全体像を見せてない溢れんばかりの才能と可能性を見た思いでした。彼は28歳になったばかり。でも、彼は「この年になると」と言ってました。この年かあと思いましたが(笑)。
「Lemon」は別にして、彼の音楽は決して分かりやすいものじゃないと思うんですよ。最新シングルの「Flaming0」もポップスの歌詞では使われないような言葉が詰まってますし、ジャンルを超えたエネルギーに満ちてます。そういう意味では過激です。
そういう曲を昨日は2万人はいたでしょうね、若者たちが共感している。今までの10代向け、若者向けの音楽と比べると、ありえないことでしょう。時代が変わったとしか言いようがない。彼は、「みんなと一緒に遠くへ行きたい」的な話をしてました。
今年71歳の小坂忠さんと先日28歳になった米津玄師さん。それぞれにとっての音楽の力、というようなことを考えながら臨もうと思います。小坂忠さん、「ほうろう」から「しらけちまうぜ」を。タイトルに意味を持たせて選んだわけではありません(笑)。好きな曲だからね。じゃ、おやすみなさい。