インタビューはアジカンの後藤正文さん。この間、書きましたね(笑)。インタビューの日にちを一日間違えていたおかげで今日、準備する時間ができました。彼は今、文筆の方も精力的で、吉祥寺の本屋さんには彼の本が四冊も並んでました。その内の二冊を買って受験勉強のような泥縄リーデイングでした。
一冊は去年の11月に出た「凍った脳みそ」というエッセイ。彼が手作りでスタジオを作るまでの日々を綴ったもの。もう一冊は2016年に出た「何度でもオールライトと歌え」というエッセイ。これも書き溜めた日記をまとめたものですね。
それぞれに日付が入ってるんですが、2011年3月9日というのが一番古いのかな。震災の二日前。そこから2015年まで。震災を契機にどんなことを考えるようになったとか、何が変わったかがよく分かります。
それと彼が震災の後から編集長として発行しているフリーペーパー「THE FUTURE TIMES」の最新号。これも吉祥寺の中古レコード屋においてありました。そういう形も含めて、音楽に何が出来るかということを積極的に行動しているミュージシャンでしょうね。
「何度でもオールライトと歌え」には、音楽と政治というスタンスに対してのとっても誠実な考えが書かれてます。国会前のデモに参加した時の逡巡や葛藤は、こういう人がいてほしい、と思わせる良心的なものでした。
12月に出た新作アルバム「ホームタウン」もそんなアルバムです。時間が経つにつれて風化してゆくことに対しての姿勢。デジタル時代になってバンドの意味が薄くなっているという事に対しての危機感。ホームページでは「バンドを諦めない、とりもなおさずアジカンを諦めない」と書いてました。
「ホームタウン」のタイトル曲「ホームタウン」には、”「こんなことして何のためになるんだ」 そんな問いで埋め尽くされてたまるかよ”という詞もあります。曲全体は示唆に富んだダブルミーニングが多いんですけど、ところどころストレートな本音が歌われているアルバムです。
でも、色々調べすぎて失敗するというインタビューもあるんですよ。事前情報で頭でっかちになってしまって消化しきれないまま終わってしまう。力み過ぎ。割とあるんです。何だかそういう危惧も感じたりしてます(笑)。
で、インタビューの後が浜田さんのNHKホール。そういう意味で言うと、明日は”良心”つながりという感じでしょうか。音楽と希望。世代は違いますが、同じヒューマニズムが流れてます。
というわけで、曲ですね。アジカンはこの間かけたんで、浜田さんを。この曲をステージで聞くのも明日が最後でしょう。「いつわりの日々」あるいは「恋にきづいて」を。どっちにしましょうか。お好きな方を(笑)。じゃ、おやすみなさい。