NACK5「J-POP TALKIN’」用ですね。新年最初のゲスト。5日と12日か。彼らは石垣島と東京とメンバーが分かれて住んでいるので3人揃って東京でインタビューする機会がなかなかないんです。いつ以来だろうという感じですね。
今日はアルバムの発売に合わせてラインでライブを生中継するというので、その前に時間を取って頂けました。六本木にあるライブスタジオの楽屋、というか会議室。ライブ前というのにじっくりと話が聞ける良いインタビューでした。
良いインタビューでした、って自分で言えることはほんとに少ないんです。あれを聞き損ねたとか、何であの話に行かなかったんだ、みたいな反省の方が圧倒的に多いんですけど、今日は納得できたという感じでしたね。
強いて言えば、アルバム「Potluck Songs」の全曲について触れきれなかったことかな。話が濃くって多少、時間が足りなくなってしまったというのもありますし、オンエアする曲中心に、と思ったこともありますね。
でも、あのアルバムを軸にしながら「BEGINの思想」みたいなことはかなりきちんと聞けた気がしてます。まあ、「思想」は大げさかな。考え方とか、生き方とか、ですね。自分たちにとっての理想の音楽みたいなことですね。
彼らのライブを見るとよく分かるんですが、プロとアマの垣根がないんです。客席とステージもそう。立場を超えて一緒に音楽を楽しもうという気持ちが溢れている。アルバムもそういう内容でした。
沖縄を発信地にしつつブラジル、ハワイを結んで行く。ペルーとかね。いずれも沖縄の移民が多かった場所ですね。沖縄の文化風俗の中のブラジルやハワイ。そこから生まれてきた音楽の流れ。もちろんアメリカもあります。
ないのは東京か(笑)。この何十年も、というか、むしろ商業音楽というものが生まれてからは東京を経由するのが当たり前になってましたけど、彼らは、そうじゃないルートを作った、という感じですね。
商業化するには東京が必要でも、自分たちのルーツに沿った音楽を暮らしの中で楽しむ、ということには必要がない。そういうオルタナテイブな存在が彼らなんだと思うんです。「沖縄県人会の力」と栄昇さんは言ってました。
ともかく自由で自然体。今日、これからラインライブをやるというのにまだ何曲やるかも決めてない。え、決めてないんですか、と思わず言ってしまいましたよ(笑)。つまり気が向くまま。良い感じでした。
アルバムの収録曲を入口にその奥にある「BEGINの思想」「ベーシックBEGIN」みたいなところを覗いてゆく。面白かったです。そう、余談ですが、アルバムのタイトルになっている「Potluck」というのはハワイで行われている”持ち寄りパーテイ”のことなんだそうです。
でも、エルビスに「Potluck」というタイトルのアルバムがあるんです。発売は1962年かな。高校生の時にそのアルバムを買ってるんですね。好きなアルバムでした。インタビューが終わって、栄昇さんにその話をしたら、彼は知ってました。
それが実に嬉しかった。50年以上前に自分が昔好きだったアルバムを知っていた。他愛ない話ですけど、嬉しいもんだなと思いました。そのアルバムの中から、ということじゃないか。アルバムの一曲目「Kiss Me Qiick」でしたけど(笑)。
そう、面白いと言えばサンプラで見たnever young beachという若いバンドが面白かったです。ヴォーカルは細野晴臣さんを明るくしたみたいで、はっぴいえんど、シュガーベイブの影響大。でもステージのキャラはひょうきんで明るい。
何しろ、アンコールの最後にメンバーがバラバラで客席の中に入ってハイタッチをしたりする。誰がどこに行ったか分からなくなってしまって、ヴォーカルが「じゃ、おれは帰るわ、今日はありがとうございました」と言って消えてしまう。
前代未聞の流れ解散フィナーレ(笑)。まあ、面白かったです。というわけで、曲です。BEGINは昨日かけました。never young beach、「明るい未来」という曲を。来年はNHKホールだそうです。じゃ、おやすみなさい。