「拓郎さんと米津さん」、かなあと思ったんですけど、何だかなれなれしすぎるかなと。「吉田拓郎と米津玄師」だと妙にいかめしいし、と思ってこういうタイトルになりました。というほどのことでもないか。
何でこの二人が並んでいるか。なかかな並ばない名前でしょう。でも、拓郎さんのラジオをお聞きの方は思い当たるでしょうけど、彼のラジオの中で先週、今週と名前が出たんですよ。しかも、拓郎さんが「刺激を受けた」という好意的な取り上げ方をしてました。
そもそもは、先週ですね。「50歳から79歳までのシニアが選ぶ今年胸に残った曲」というアンケートを紹介してたんですね。78歳まで、だったかな。細かい数字は忘れました。その中に米津さんの「Lemmon」があった。それを聴いた感想を色々話してました。
そのアンケートに対しては僕も懐疑的ではあったんです。シニアに50歳、50代を入れていいのかと思いましたからね。案の定、安室さんの「HERO」とかDA・PUMPの「USA」とかが上位に来ていて、「Lemon」もその流れの中にありました。
でも、シニアということは別として、拓郎さんが米津さんを評価した、というのがうなづけるところが大だったわけです。スタッフから聞かされるまで名前も知らなかったと言ってましたからね。でも、聞いて素直に新しい才能を感じた、という話でした。
やっぱりなあ、という感じですね。それは拓郎さんにそう思わせる米津さんの曲の持つ斬新さもあるでしょうし、それを受け止める拓郎さんの感覚のシャープさ、というんでしょうか。天才は天才を知る、でしょう。あんまり人のことを誉めるタイプでもありませんよね。
特に邦楽に対しては割とクールというかシビアでしょうし。むしろ自分が聴いていた好きな音楽を紹介することを楽しんでいるというようにも見えました。でも、新しいものには素直に反応する。それも現役感ということになるんでしょう。
あの番組、最近、ほんとに面白いんです。来年の自分のライブの希望曲や予想曲を送らせたりして楽しんでいる。それが屈託なくて聴いている人も楽しい。その中に広島時代のバンド仲間が天国に行ったという話をさりげなく交えてたり絶妙なバランスで成り立ってますね。
ここまで言うとかここは言わないとかの気遣いの細やかさが伝わってくる。らしいなあと思う事がほんとに多い最近ですね。こういう番組をやれるようになっていることがいい老後、は失礼か(笑)。きっと、来年とか今後が自分でも楽しみなんじゃないでしょうか。
というわけで、思いがけない放送を聞いたので、お知らせを兼ねて(笑)。ご心配ありがとうございました。一昨日、11時間寝ました。何とか踏みとどまりました。敗北感、無駄にはならなかったことになります。ほっとしました。
でも、今日もライブを一本キャンセル。原稿は書きました。RADWIMPSについて。アルバム「ANTI ANTI GENERATION」は昨日発売でした。というわけで、米津さん「Lemon」を改めて。明日も原稿です。じゃ、おやすみなさい。