横浜パシフィコで行われている桑田さんの「AAA」。つまり、Act Against AIDS。エイズ撲滅のためのキャンペーン。それ自体は2020年まで続くそうですけど、桑田さんが行うのは今年が最後。「ひとり紅白歌合戦」の三回目でした。
29日と昨日と今日です。僕は昨日行きました。すさまじく面白かったです。壮絶に面白かった。何しろ、曲数が55曲ですよ!それも一人で歌いっぱなし。時間は3時間40分。もっとあったか。昨日も6時開演なのに、家に帰ったら12時を回ってました。
何しろ、昭和と平成の音楽史を一人で辿ってしまうわけですからね。男性の歌も女性の歌もある。それを「対決」という形で並べながら歌っていくわけです。もう両性具有。性別を超えた桑田佳祐でありました。
しかも、オリジナルに留まらないアレンジが加えられていたりする。バンドも特別編成のビッグバンドまである。当時よりも部厚かったり雄大だったりゴージャスだったり。古い曲をやっているという感じがしないくらいに手が加えられていた。
照明も映像も凝ってましたしね。アトラクション的な仕掛けや登場人物もいたり。もう今日のコンサートも終わる頃だから、ネタバレにはならないでしょう。桑田さん。ひばりさんの最後の東京ドームみたいな恰好で浮かんでました。
まさに不死鳥イメージだったんでしょうね。曲もひばりさんの「愛燦燦」でしたし。ひばりか幸子か桑田佳祐か。「紅白」と銘打ってるんだから、ここまでやらないわけにはいかないでしょう、という気概なんでしょうね。大団円、総決算、集大成という演出でした。
それにしても選曲がすごかった。楽しかっただろうなあとも思いましたけど、全部自分で歌うというわけですから、そんな次元じゃないんでしょうけど、でも、そういう感じもする。歌っててほんとうに気持ちよさそうでした。
でも、気持ちよさそうは三分の二くらいまでかな。「平成対決」になってからは「これは修業、ほんとに難しい歌が多い」と言ってましたからね。それでも「雪の華」や「ハナミズキ」は見事に歌いきってました。声、でてましたからねえ。
俺も歌ってみたいなあ、と思いましたよ。身の程も知らず(笑)。でも、カラオケで55曲も歌うのでも大変ですよ。歌いっぱなしですから。コンサート会場で大声て歌ってしまう人の気持ちがわかる気がしました。でも、はた迷惑に変わりはないですよ。お気を付けください(笑)。
たった一人で昭和と平成をレパートリーにする。昭和だけとかその時代には詳しい、という人は多いでしょうけど、両方ですからね。日本の大衆音楽の生き字引、歴史そのもの、化身、と言ってしまいましょうか。
いやあ、壮大でした。こんなコンサートは二度とないでしょう。やれる人もいません。もし、あるとしたら、桑田さんがまたしても、ということになるんじゃないでしょうか。もし、機会があれば55曲のリスト、ご覧になってください。
僕もほとんどの曲を歌えました(笑)。というわけで来年はサザンのツアーもある、とメンバー勢ぞろいして発表してました。曲ですね。まず、この曲から始まりました。岡晴夫さん「憧れのハワイ航路」。僕も来年、ハワイ、行けそうです(笑)。じゃ、おやすみなさい。