という番組があったんですねえ。知らなかったんです。8月に放送されたみたいです。全国の1000人の18歳と一緒にRADWIMPSが歌うという企画。去年はONE OK ROCKだったみたいです。今年がRADWIMPSでした。
明後日、彼らのインタビューがあるんですよ。NACK5「J-POP TALKIN’」用です。12月12日に新作アルバム「ANTI ANTI GENERATION」が出ます。インタビューの前に資料として参考にしてください、とレコード会社が送ってくれました。
これが良かったんです。感動的でした。RADWIMPSと一緒に歌いたいという全国の18歳が応募する時に、自分がやりたいことを書いてその映像を一緒に送ってくる。その中から選ばれた1000人がどんな夢を持っているか、なぜ一緒に歌いたいかが記録されてました。
RADWIMPSの方は、そのための新曲を書いてくる。決まっているのは一曲だったんですが、あえて二曲やりたいと「万歳千唱」と「正解」という曲を書きおろした。その二曲が良かったというのもありました。
でも、何と言っても18歳のリアリテイというんでしょうか。真剣さと無邪気さ。明るさと危うさ。こんなにひたむきなんだ、と思える表情やパフォーマンス。若いっていいなあと素直に思える90分でした。
ただ、驚いたのは、こんなにみんな明確に自分の将来を見ているんだというその具体性ですね。これになりたい、これがやりたい。今の若い子は早熟なんでしょうね。情報も多い分、自覚も早いのかもしれません。
僕らの経験はもう比較にもならないし何の基準にもならいでしょうけど、18歳の時、こんなに真剣じゃなかったよなあ、と思ってみてました。ぼんやりと生きていられない時代なんでしょうね。
感動したのは、そういう中でまだ明確な目標や夢を持てていない、持てない若者たちがそうやって初めて出会った仲間や行動で変わって行く過程でしたね。引きこもりで人とうまくしゃべれなかったり吃音だったりする子が自分を表現できるようになってゆく。歌ったり身体を動かしたりすることで何かに目覚めてゆく。
年のせいもあって、コンサートなんかでもみんなが合唱したりするシーンに涙してしまうことが増えてるんですけど、まさにそれでした。RADの野田さんもほんとに澄んだ表情をしてましたし良かったです。
アルバムがまたすごいんですよ。まだ何度かしか聴いてないんでうまく感想をまとめられませんが、怒涛のようなアルバムです。それでいて毅然としていて透明。戦ってるんだけど美しい、そんなアルバムです。
アルバムがすごいということはインタビューのプレッシャーもすごいわけで、さ、どうやって立ち向かうか、明日考えます。ということで、その曲を。アルバムはまだですが、曲はもう番組で流れてます。「万歳千唱」を。じゃ、おやすみなさい。