という本があります。発行は音楽出版社。「CDジャーナル」を出していたところ。”いた”かな”いる”かな。もし、まだ出ていたらごめんなさい。出ていて欲しいですけど、なくなった雑誌の方が多いんで、そう書いてしまいました。
音楽雑誌、全滅ですもんね。今、頑張ってるのは「B・PASS」くらいでしょう。あ、「ロッキング・オン」は別にして。あの雑誌はフェスと一体になってるんで、従来の音楽雑誌とはかなり成り立ちが違う感じですよね。
そういう意味では「CDジャーナル」はデータ主体という編集方針で地味だけど手堅い。しっかりした雑誌というイメージでした。という話ではなくて、そこが発行している本です。インタビューでつづたったノンフィクションという作りです。
風都市というのは70年代初めの四年間に活動していた音楽事務所。元々は渋谷のロック喫茶、BYGの運営を手掛けていた一方、はっぴいえんどやはちみつぱい、あがた森魚さん、洪栄龍さんなどのマネジメントをやってました。
トリオレコードからショーボートというレーベルも持って、吉田美奈子さんとか南佳孝さんのレコードも出していた。ライブハウスの運営とレーベル。ライブと音源制作と両方の機能を持った先進的な事務所だった。
ですが、ビジネスに疎かった。理想やロマンが先行して、現実がついていかなかった。経済的な行き詰まりで閉鎖という結末を迎えてしまう。そのいきさつを追った本ですね。当時の新しいロックの苦闘を記録してます。
その中心人物が松本隆さんの学生時代の親友、石浦信三さん。僕はお会いしたことはありませんが、お前はずっと前から存じ上げている方。松本隆さんのことを辿るとかならず通らないといけない方。彼のことを知りたくて読んでみました。
松本さんの70年代に出た本、エッセイ集「風のくわるてっと」と小説「微熱少年」が、今、文庫になってるんですね。それも合わせて読み直し。改めて70年代前半という時代を思い返しているという一日でした。
昨日の話の続きみたいなもんですけど、来年、URCも50周年ですね。ウッドストックも50周年、東大安田講堂も50周年。そうやって考えると来年は振り返りの総決算のような年になるかもしれませんね。
最後と言ってもよさそう。記憶の断捨離は変か。総整理。全部出し尽くして、身軽になって老後を迎える。もう老後みたいなもんか(笑)。でも、平成も4月まででしたっけ。終わりと始りが入り乱れた年になりそうですね。
結構、面白そうかも(笑)。退屈しそう、というよりいいですよ。というわけで、明日もそんな感じです。でも、なかなか原稿には入れません。立往生、途方に暮れているに近いか(笑)。
というわけで、曲ですね。何でしょうねえ。70年代前半。はっぴいえんどの名盤「風街ろまん」は当初「風都市」というタイトルにする予定だったんだそうです。「風街ろまん」から「抱きしめたい」を。Mr.Childrenにもありますが、はっぴいえんどで。じゃ、おやすみなさい。