そういう話が続いてます。今日、「LEGEND FORUM」の今月の特集、小坂忠さんの最終週の収録がありました。小坂さんがヴォーカルを取っていたバンドがエープリルフール。ベースはが細野晴臣さんで、ドラムが松本隆さん、キーボードが柳田ヒロさんです。
デビューが69年。松本隆さんの作詞した曲がレコードになった最初。つまり、松本隆さんは来年が50周年。先日ライブを見た六文銭は活動開始が68年。今年が50周年。先日、新作オリジナルアルバム「自由」が出たばかり。
そして、やはり先日インタビューした頭脳警察がやはり来年が結成50周年。もう一つ付け加えれば陽水さんがアンドロレ・カンドレの名前でデビューしたのが69年。つまり来年は50周年ということになります。半世紀ですよ。
一組ならそんなに色んな事は感じないんでしょうけど、こうやって並べてみると、すごいもんがあるなあ、と。なんだか気が遠くなりそう(笑)。みんな元気ですし、現役。それぞれ新作を出してるわけですからね。単に身体が、というだけでなくクリエーターとして現役です。
これはどういうことなんだろう、と今日も帰りの電車の中でぼーっと考えておりました。50年という時間。そして、そういう人たちが現役な今という時代。史上空前と言ってもいいでしょうね。
ポップミュージックという音楽自体がそんなに古いものではありませんし、戦前の日本にはなかったと言っていいでしょう。せいぜいジャズ。それも戦時中には禁止されていたわけですからね。
戦争が終わって、アメリカ文化が解禁されてジャズやカントリーがどっと入ってきて、そこからでしょう。戦後73年。そういう音楽の洗礼を思春期に受けた人たちの代表が50周年組ということになるわけです。
でも、こんなに年の人たちが元気なのは、もちろん良いことなんでしょうけど、同時に、これで良いのかなと思ったりもするんですよ。そんなに懐疑的、というんじゃありませんよ。手放しで称賛することばっかりなのかな、とかね。
どう言えばいいんでしょうねえ。ニュアンスが難しい。同世代として、みんな元気なのは喜ばしいことではあります。でも、と思ったりするんです。昨日聞いていた番組の中で拓郎さんが「もっと若い人の音楽を聴こうよ」と言ってたんですよ。
番組へのリクエストが、そういう人たちが若かったころの曲に集中していることに対しての彼のコメント。そういうみんなが覚えている名曲が多いから、その世代の人たちが元気、ということもあるわけです。素晴らしいことなんですよ。でも、と思ったりもするんです。
何を書いてるんだ、でしょ(笑)。自分でもうまく整理がついてない。どう言えばいいんでしょうねえ。世代の固定化に対して若干物足りないということなのかもしれません。世代間活力というのかな。
そういうベテランと呼ばれる人たちのことを書いたりしゃべったりする機会も増えてます。それに対しては自分がやらなきゃとも思うわけですけど、それも一つの予定調和になってないかなと思ったりするんですよ。
うーん、うまく書けません(笑)。もっと刺激があればいいのにな、という、その程度のことかな(笑)。今週のハードルの一つが松本隆さんの50年という原稿。そのプレッシャーかも、です。そう、最近、色んなことへのプレッシャーがすごい。まあ、書いちゃったからアップしますけど、忘れてください(笑)。
根がケチだからね、書いたら消さない(笑)。というわけで曲ですね。何だろうね。Mr.Childrenの新作「重力と呼吸」から「皮膚呼吸」を。来週、ライブです。楽しみなんです。じゃ、おやすみなさい。