年末というのは普通、12月ですよね。師走。先生も走る。皺も巣になる。これ、前も書きましたね。何度書いても忘れる。そういう年齢。一つのインタビューの中でつい同じことを訊いたりする。訊かれた方が「さっきも言いましたけど」と補足してくれたりする。
訊かれた方がびっくりするんでしょうね。あれ、何かまずかったかな、みたいに思って同じことを話してくれる。ほんとは、こっちが忘れただけなんです。そういう例が年々増えてきてます。というような話じゃなくて(笑)。
年末が一番忙しい、というのが普通なんでしょうけど、何ででしょうね。このところ11月が忙しくなってる。あれはきっお正月を休もうという人が増えているのかもしれませんね。年末が前倒しになってる。
原稿を、という話はありがたいし、嬉しいんですけど、締め切りが早い。以前なら、え、その時期に出すんならまだ大丈夫でしょう、と言えた話が通らなくなってる。デジタル化で昔みたいに印刷工程は取らなくていいんでしょうけど、そうなっていない。
まあ、フリーランスは最下層階級みたいなもんですからね。結局、そういうところから抜け出せないまま終わるんでしょう。相手の編集プロダクションにしても仕事を請けている立場なわけで依頼先に強いことは言えない。
何が働き方改革だよ、結局、何の後ろ盾もない立場の人にしわ寄せが行くだけなんだぜ、とすねてもみたくもなるわけです。誰も自分の手を汚さず、リスクも負わず、安全な立場でのうのうとしている人だけがきれいごとを言っている。
話がどこに行くのか分からくなってますけど(笑)。そう、どんどん現場が軽視されてゆくということははっきりと言えますね。話が逸れついでに言ってしまえば、あの解放された戦場カメラマンに対しての自己責任もそういう感じです。
誰も危険なところに行こうとしない。ジャーナリストが現場に行かずに何を報道するんだ、と思うのですが、そうならない。そういう人がいなかったら今、世界で何が起こっているのか分からないのに、そういう人が苦境に陥った時にこともあろうに行った人を責める。
というような話を書こうとしたのではありません(笑)。日頃思っていることではありますが。11月が急に忙しくなってる、という話をぼやこうとしただけです。まあ、この年でそんな風に話が来るのは嬉しいことですよ。
なんですが、です。八つ当たりしてるのは、楽しみにしていた浜田さんの広島が行けなくなりそう、たぶん、行けない、という一点に尽きるわけです。何だ、そんなことか、でしょう。かみさんもそう言ってます。
まあ、仕方ないですけどねえ。あーあ、という落胆は否めない。でもねえ、最下層だろうが、根無し草だろうが、締め切りあっての物書きです。平成最後の師走。こっからです。という何の役にも立たないことを書いてしまいました。
オフクロ、熱は下がったみたいです。ご心配、ありがとうございました。曲ですね。何でしょうねえ。ブルーハーツ「トレイントレイン」かな。”弱い者達がさらに弱い者を叩く その音が響き渡ればブルースは加速してゆく”。移民の子孫が移民を叩くアメリカに捧げます。日本もいずれそうなります。じゃ、おやすみなさい。