PANTA&HALのライブ。盛況でした。客席もステージも楽しそうでした。強いて言えばステージの方が楽しそうだったかもしれません。でも、そういうステージを見ることが出来た客席が一番良い想いをしたと言えそうです。
二回公演で一部は79年のアルバム「マラッカ」、二部は80年のアルバム「1980X」の再現コンサート。つまりアルバムの曲順通り演奏するという、最近、増えている形。でも、当時CDで聴いていたのとはかなり違ってました。
もちろん記憶が曖昧になっていることもあるんでしょうね。これだけ時間が経てば忘れているところもある。ファンの方たちは今も聞きこんでいるんでしょうから、そんなことはないでしょうけど、僕らは原稿を書いたら、その後はしばらく聞かなくなったりもします。
そのアルバムが良くなかったとかそういうことじゃなくて、やるべきことが終わったみたいな感じになるのかな。今日、NACK5「J-POP TALKIN’」の大宮での完パケが終わってから少し時間があったんで、「1980X」を聞き直してから行きました。
鈴木慶一プロデユースですからね。頭脳警察とは相当に違っていた。当時は多少、戸惑ったこともありました。でも、今、聞くと、なるほどな、という感じ。80年代初めのテクノやニューウエーブを取り入れた斬新なロックアルバムでした。
それでいてPANTAさんと慶一さんの方向の違う先鋭さがミックスされている。まさに1980年という印象。当時はそこまで俯瞰出来ていなかったのかもしれません。それから40年近く。今日は、オリジナルメンバーと新しいミュージシャンも参加してました。
ニューウエーブ風な感じがなくなって本格的真向勝負の重厚なロック。ギター4人。フォーギターという場面もありましたからね。ミュージシャンはうまいし、PANTAさんも当時時よりも声が出てる。歌の確かさは予想以上でした。
で、会場がビルボード東京ですよ。ミッドタウン六本木4階。東京の夜景が借景に食事も出来るというおしゃれそのものの都会派ライブハウス。ベテランの洋楽アーテイストが多い場所ですし、カップル向けという印象でしょう。
最後は総立ち。それが似合ってました。飲みすぎ、酔い過ぎの人もいないようでしたし。会場がどこであろうと関係ない大人のロック、大人の過激なロックが展開されてました。むしろ、こういう場所の方が良いんだろうなと思えましたよ。
僕の見ていたのは最上階、一番奥。セルフサービスエリア。これが良かったんでしょうね。ウエイターとかが何もサービスしてくれない。飲みたければ自分で行けば、というほっとかれエリア。天井桟敷という場所ですね。
上から客席を見下ろす感じが気持ちよかった。この間、書いた日清パワーステーションみたいな感じがしたのかな。あそこはアリーナがスタンデイングでしたけど、大きさと見下ろした感じが似てるように思えました。
でも、あの会場でそんな風に感じたことはなかったですから、ステージがそう思わせてくれたんでしょうね。とは言え、二部まるごとは若干お疲れ。風邪っぽいです。電車の中、爆睡でした。明日、休んだ方がいいかなあ、という感じです。
というわけで、曲はPANTA&HALの「1980X」から「ナイフ」という曲を。時代に対する苛立ちは当時よりも今の方が強いんではないでしょうか。あ、今日、嬉しいことがありました。ここを書いていてよかった、と思えました。じゃ、おやすみなさい。