今朝の「毎日新聞」は社説にも載ってました。菊池寛賞の受賞。へえ、と思って調べてみたら、サザンもすでに5年前に受賞してました。ポップミュージックでは二人目。過去には、阿久悠さんと永六輔さん、宝塚と劇団四季もありましたね。
小説家、劇作家で文芸春秋社を起こしたのが菊池寛さん。彼が提唱して始まったのが菊池寛賞。賞としての認知度は今、どのくらいあるんでしょうね。というようなことはありつつ、ですが、おめでたい事だと思いますよ。
デイランのノーベル賞が引き金になってはいるんでしょうけど、そういうエンターテインメントとは違う分野の権威が音楽に対して違う目を向けてくれる。それ自体は遅きに失している感もあります。
特にポップミュージックはそうですよ。活字文化や出版業界からどこかで軽く見られている。そういう風潮はいまだに根強いですからね。本屋さんに行って、音楽本のコーナーに行くといつも愕然とするんです。
年々、音楽本が減っている。特に、J-POP系はそうですね。雑誌だけじゃなくて単行本もです。一つのカルチャーの文化的な認知度は、それについての研究本の数に比例すると思ってるんですが、それが年々低くなってる。
もちろん、書き手がいないということもあるのかもしれません。読者はどうなんでしょうね。出版業界の人は「音楽本は売れない」とよく言うんですけど、ほんrとにそうなのか、といつも忸怩たる気持ちになります。
そういう見方が少しでも変わると良いなと思えるきっかけになるかもしれません。もちろん音楽本が少なくなっているのは、それだけじゃないんですけどね。権利関係が厄介で敬遠されるとかね。
音楽は他のアートに比べてアーテイストの力が圧倒的に大きい。一人の才能で動く規模が大きい。そのために権利関係が複雑で出版社が企画を立ててもそこで挫折してしまったりするというのもあります。
だからと言って勝手にゲリラ本を出すのもトラブルの原因になるわけで、結果的に誰もやろうとしなくなる、というようなことを書くとまた愚痴っぽくなるわけですが。でも、少しは変わるきっかけになればいいと思ったりしております。
まあ、そんなこと言っても僕らがやれるのはあと少しだし、出来ることを少しずつやっておくしかないわけです。話は逸れてますけど。たかが音楽、されど音楽というところでしょうか。
気分は行き詰まりね(笑)。例によって原稿が思うようにならなくて更にライブにもいけないという悪循環。毎度のことですね。今から年末にかけて、そういう状態が続きそうです。企画倒れにならないことを、と言っても何だかお分かりにならないでしょうけど。そのうちにね。
ユーミンの曲、この間あげたばかりでした。文学賞に値する、という意味ではやっぱりこの人もでしょう。みゆきさん。文学的な曲、たくさんあります。「短編集」というアルバムもありました。
「地上の星」の入っているやつね。この曲も入ってました。「ヘッドライトテールライト」。そうだ、昨日、文芸春秋の編集部で原稿を書こうとしている夢を見ました。何でだろうね。でも、原稿用紙が見当たらないんです。例によって迷子のような情けない夢でした。じゃ、おやすみなさい。