といってもご存じない方がほとんどでしょうね。去年の10月にデビューしたばかりのシンガーソングライター。9月にファーストアルバム「半径50センチ」が出たばかり。アルバム発売を記念したワンマンツアーの最終日でした。
へえ、渋谷ラママなんだ、と思ったんですね。渋谷のライブハウスのメッカのひとつ。ジュンスカやスピッツ、ミスチル、80年代後半以降のバンドであそこのステージを経験してない人はいないだろうなという場所です。
シンガーソングライターの初ワンマンとしては珍しいなと思ったりしてましたけど、そういうことは関係なかったです。良いライブでしたよ。バンド形式と弾き語り。特にギター一本でじっくりと聞かせる曲は引き込まれました。
去年、シングル「はんぶんこ/夢の続き」が出た時にNACK5「J-POP TALKIN’」で少しだけ紹介はしてるんですね。でも、ライブは初めて。何せラママですからね。どんなライブをするんだろうと思ってたんですが、予想以上でした。
何と言えばいいのかな。とってもオーソドクス。特に新しいことをやろうとしているとか、変わってことをやろうとしているわけじゃない。エキセントリックに叫んだり迫ってきたりするわけでもない。むしろ控え目。
歌っていることもそうです。アルバムのタイトルのように「半径50センチ」のことを拾ってます。どちらかと言うと淡々とかな。しみじみとか。それでいてどこか暖かい。聞き手を安心させる歌でした。
どんなに時代が変わっても変わらないものがある、というタイプの音楽。今、こういう人は少ないです。時間はかかるかもしれませんが、聞き手は増えてゆくでしょうね。というわけで、アルバム「半径50センチ」の最後の曲「一日の終わりに」を。じゃ、おやすみなさい。