昨日でした。雨が降りしきる都心の高層ホテルの一室。窓の外に見下ろすビルの林が雨に煙っておりました。9月に入ってから晴れる日がほんとに少なくなった感じです。残暑よどこに行った。山椒は小粒でピリリと辛い、残暑はないと味がないって、というのは出まかせね。
残暑なき秋。蝉も鳴かずに秋になった。誰がか蚊もいませんでしたよ、と言ってましたけど、確かに僕の周りもそうでしたね。蚊もいない秋。秋になって飛んでいる弱弱しい蚊のことを”遅れ蚊”と言いませんでしたっけ。
”遅れ蚊”っていい言葉だなあと思ってたんですよ。季節に遅れてきた蚊。死に遅れた蚊と言っても良いんでしょうね。だから”遅れ蚊”は叩いて殺さない。武士の情け、みたいなもんでしょうね。日本的な情緒。これもわびさびということになりそうです。
というようなことを感じないままに台風に翻弄されて秋になってしまった。そして、もう晩秋なんだそうです。明日は11月下旬のお天気と言ってました。しかも、また台風が来ている。29日から日本列島に影響が出る。
ゲ、ですよ。29日、浜田さんの福岡、30日、広島フォーク村50周年パーテイで広島、と勝手にスケジュールを組んでしまってます。飛行機、大丈夫かな、と背筋がひんやりしました。関空みたいなこともありましたからね。
というような話を書こうとしたんではありません(笑)出まかせ指まかせですからね。書き始めたらどっちに行くか分からない。ナックルボールみたいなもんです。ボールに聞いてくれ、という球種ですね。
タイトルを”猫の散歩”じゃなくて”ナックル散歩”にかえましょうかってこれも指まかせ(笑)。この指に訊いてくれってか。川端康成さん「雪国」でしたっけ、”この指が覚えている”という名セリフがあったのは。
エッチな台詞でしょう。川端康成が書くから文学的と言われますけど、そうじゃなかったら単なるポルノ。という話じゃなくて(笑)。ASKAさんのインタビューね。NACK5「J-POP TALKIN’」です。
この間はナタリー。ウエブ。活字です。今回はラジオ。音声。やっぱり緊張感があっていいわって、この間はラジオはプレッシャーがあるけど原稿は気が楽、とか言ってませんでしたっけ(笑)。
緊張感があるからいい、という感じですね。リラックスしすぎない。次はどんな質問が出てくるんだ、と彼もどっか気が張っている感じ。テニスで言えばラリーな感じ。お互いのボールをやりとりしてるのが伝わってくる。
彼は剣道の選手だからでしょうね。こちらがどこに打ち込んでくるかを見定めて返してくる。答えに無駄がない。雑談に流れない。台本があるわけじゃないのにテーマに沿って進んでゆく。というインタビューでした。
テーマ、二つありました。もちろん、この間も書きましたけど、アルバム「We are the Fellows」と「Made in ASKA」に沿った時の流れ。ソロ活動30年と還暦。時の流れと音楽の変遷。さて、どんな話になったでしょう(笑)。
ソロ活動とソロアーテイスト、という話も出ました。明確に違いますからね。オンエアは10月13日と20日です。衣替えの後ですね。昨日、アロハで風邪ひきました。今日は風邪薬を飲んでます。早めの漢方ね。
というわけで、風邪ひかないように。曲ですね。ASKAさんの「同じ時代を」を。短い一生を同じように共にしている時代。”じだい”ではなく”とき”と読ませてます。その方が普遍的な感じもします。じゃ、おやすみなさい。